2本 『Helpless』『EUREKAユリイカ』 [2007年9月に観た映画]
9月19日(水) DVD(レンタル)
『Helpless』 (1996・日本) 1h20
監・脚・音 : 青山真治
出 : 浅野忠信、光石研、辻香緒里、斉藤陽一郎
・青山監督の新作『サッド・ヴァケイション』を観てみようかなぁと思ったので、なにやら本作と『ユリイカ』と『サッド・ヴァケイション』で"北九州3部作"になっているという事で、とりあえず本作を観ることに。
・青山監督の作品は『ユリイカ』しか観ていない。公開当時『ユリイカ』が、海外の映画祭で賞を受賞したという事で観たが、よく分らなくてそれ以来青山監督の作品を敬遠してきた。(『レイクサイド・マーダー・ケース』は観ようかと思ったけど、公開が2週間位で終わってしまったので観逃してしまった。)
・で、本作もよく分らなかった。結局の所、何が言いたいのか。
・浅野忠信の乗っているバイクがSRXというのが妙に懐かしい。
9月20日(木) DVD(レンタル)
『EUREKA ユリイカ』 (2000・日本) 3h37
監・脚・音 : 青山真治
出 : 役所広司、宮崎あおい、宮崎将、斉藤陽一郎、光石研、国生さゆり
・映画2本分の長さなので昨日半分ぐらい観て、今日残りを観る。
・苦手意識の有った映画だったけど、今回観たら良かった。『Helpless』と繋がっている作品なので、両方観て良さが分ったのかもしれない。
・『Helpless』で何が言いたかったのかも本作を観て少し分った気がする。『Helpless』は暴力に向かわざるを得なかった青年の話で、本作は暴力に向かわざるを得なかった少年を見守る大人の話。青山監督の視点が青年から大人に変わったということなんだろう。その少年を見守る大人(役所広司)の目が限りなく優しい。
・本作の難点は、やはり時間の長さと、声が小さくて何を言っているのか聞き取れないシーンが多々有ってイラッとする所。それと少年に殺された被害者とその家族側の視点が抜けている所。それを描いたら、もう1本分以上の時間が必要だけど。
・役所広司が良かった。特に国生さゆりと再会するシーンで、離婚届を背広の内ポケットから取り出す際、対面の相手に丸見えなのに、なんとか気付かれないようにさりげなく取り出そうとする仕草が、その役の性格を匂わせていて絶妙だった。
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