3本 『マイティ・ハート/愛と絆』『4分間のピアニスト』『ディセンバー・ボーイズ』 [2007年12月に観た映画]
『マイティ・ハート/愛と絆』 アミューズCQN シアター3
“A MIGHTY HEART” (2007;アメリカ) 1h48
監 : マイケル・ウィンターボトム 製 : ブラッド・ピット
出 : アンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン、アーチー・バンジャビ、イルファ・カーン、ウィル・パットン
ハリウッド映画に有りがちな、実話を元にしながら過剰な演出を施したために、
その実話の見る影も無くなってしまった。
という事に対するアンチな映画。
実際に起こった出来事を出来るだけそのまま描く。
M・ウィンターボトム監督の作風にはピッタリの映画。
ややこしいっすね、現代の世界情勢。
被害者と加害者という区別は付いても、善と悪の区別は付けにくい。
どこの誰がややこしくしてるんですかね?
本作では、国家レベルでは敵対し憎しみあっていても、個人においては協力し信頼しあえる。
という姿が描かれている。
この際ブッシュ一人に責任をなすりつけるってのも、世界平和への近道なのかも。
『4分間のピアニスト』 シネマGAGA
“VIER MINUTEN” (2006・ドイツ) 1h55
監・脚 : クリス・クラウス
出 : モニカ・ブライブトロイ、ハンナー・ヘルツシュブルング、スヴェン・ピッピッヒ
ドラマ詰め込んだなぁ。
しかもその一つ一つが重い。
その割に映画全体の印象はそれほど重くない。
それが良いのか悪いのか。
M・ブライブトロイの若かりし頃を演じている女優さんはナイスキャスティング。
この人が年をとったらM・ブライブトロイになると言われたら納得するしかない。
年代別に違う俳優さんをキャスティングするというパターンで納得したのは、
『プリティ・リーグ』で、ジーナ・デイヴィスがおばあちゃんになった時の女優さん。
いるもんだなぁ。層が厚いなハリウッドは、と感心しました。
『ディセンバー・ボーイズ』 渋谷TOEI②
“DECEMBER BOYS” (2007・アメリカ) 1h45
監 : ロッド・ハーディ
出 : リー・コーミー、ダニエル・ラドクリフ、ジェームズ・フレイザー、クリスチャン・バイヤーズ、テリーサ・パーマー
12月生まれの孤児の少年4人組“ディセンバー・ボーイズ”のひと夏の経験。
ダン君もすっかり青年。
4人組の一人C・バイヤーズ君が鈴木杏ちゃんにそっくり。
世の中には自分とそっくりな人が何人かいるらしいですが、
まさか日本とオーストラリアに分かれているとは。
DNAの不思議を本作に観た。
エンドロールに流れる歌。
輝いていた少年時代のあの頃には、2度と、絶対、金輪際、何があっても、たとえこの世に人間が存在する理由が明かされたとしても、戻ることは出来ない。という内容。
言われなくても分ってますけど、そこまで言われちゃうとなんか切ない。
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