2本 『魍魎の匣』『再会の街で』 [2008年1月に観た映画]
2008年1月の寒い日に観た映画。
『魍魎の匣』
『再会の街で』
ネタバレ、悪口、妄想なども有ります。何卒御注意を。
『魍魎の匣』 新宿ミラノ2
〈2007・日本〉 2h13
監・脚 : 原田眞人
出 : 荒川良々、谷村美月、笹野高史、宮藤官九郎
大雑把に言ってキャラクター映画。
個性的なキャラクター達に愛着を持てれば楽しめると思う。
敗戦から復興しつつある日本。お耽美ないかがわしさが事件の背景となっている事も本作の魅力の一つではあると思いますが、
ここはキャラクターモノとだけ考えて年齢別のキャスティングを妄想してみました。
小説は読んだ事が無いので、あくまで映画のキャラクターの印象で。
異論はもちろん有ると思いますが、そこは妄想好きの戯言と見逃していただきたい。
本作は1952年という設定。役者さん達の年齢から推察して登場人物達も40歳ぐらい。
因みに映画のキャストは、
中禅寺 ・・・ 堤真一さん(43)
榎木津 ・・・ 阿部寛さん(43)
関口 ・・・ 椎名桔平さん(43) 前作『姑獲鳥の夏』は永瀬正敏さん(41)
木場 ・・・ 宮迫博之さん(37)
カッコ内は今現在のおおよその年齢です。
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閑話休題。
関口の役は何で変わったんでしょう?
最初、永瀬さんが出ていないという事は、関口が出ていない。
のかと思ったら、永瀬さんから椎名さんに変わったという事が観てから分かった。
前作とは関口の性格が180度ぐらい変わったのも不思議だったんですが、
それは前作で関口の憑き物が取れたという事なんでしょうか?
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それでは妄想開始。まずは70歳代バージョン。
中禅寺 ・・・ 仲代達矢さん(75)
榎木津 ・・・ 山崎努さん(71) または大バクチで美輪明宏さん(72)
関口 ・・・ 杉浦直樹さん(76)
木場 ・・・ 伊東四朗さん(70)
物語の舞台は1986年バブル目前の日本。
ハレー彗星の大接近をきっかけに巻き起こる怪事件の真相におじいちゃん達が挑む。
大バクチの美輪さんバージョンの場合は、榎木津に何が有ったのか?
という所も見所になりそう。
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そしてこの70歳バージョンをハリウッドでリメイク。
ぴったり来るのが『スペース・カウボーイ』のキャスト。
中禅寺 ・・・ クリント・イーストウッド(77)
榎木津 ・・・ ドナルド・サザーランド(73)
関口 ・・・ ジェームズ・ガーナー(79)
木場 ・・・ トミー・リー・ジョーンズ(61)
70歳代で統一するなら木場の役はイーストウッドつながりで、
ジーン・ハックマン(77)か、モーガン・フリーマン〈70〉。
なんかものすごく観たくなってきた。
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続いて50歳代バージョンはかなり世界を意識して。
中禅寺 ・・・ 役所広司さん(51)
榎木津 ・・・ 渡辺謙さん(48)
関口 ・・・ 真田広之さん(47)
木場 ・・・ 國村隼さん(52) 『ブラック・レイン』に出演という事で。
物語の舞台は1963年のアメリカ。
ケネディ暗殺の謎に挑む・・・
挑んじゃうと解決しちゃいそうですが。
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以上です。軽い気持ちで始めたのはいいものの、なかなか難しかった。
でも妄想してて楽しかった。
今日の(この回だけかも)ミラノ2は底冷えのする寒さ。
間違えて冷房付けてんじゃねェの?と疑いたくなるぐらい寒かった。
映画を観終えて外に出たら、外の方がよっぽど暖かかった。
『再会の街で』 新宿武蔵野館1
“REIGN OVER ME” 〈2007・アメリカ〉 2h02
監・脚 : マイク・バインダー
出 : アダム・サンドラー、ドン・チードル、ジェイダ・ピンケット=スミス、リヴ・タイラー、サフロン・バロウズ、ドナルド・サザーランド
人のこころの傷つき方は人それぞれで、傷の癒し方もまた人それぞれ。
この人はこういう災難に遭ったんだから、これ位傷ついていて、だからこうすれば良し。
というのは便宜上そうせざるを得ない部分も有るとは思うけど、それではあまりにも押し付け過ぎる。
なんでも押し付けるのは良くないです。
その点で本作のチャーリー(A・サンドラー)はラッキーだった。
親身に考えてくれるアラン(D・チードル)がいて。
もっとラッキーだったのは判事があの判事(D・サザーランド)だった事。
それにしてもアランはイイ人。
自分があれぐらい人に対して親身になれるかと考えると絶対に無理。
怒鳴られた時点でスーッと離れていきます。
音楽方面に疎いのが、本作の様な音楽がたくさん流れる映画を観るときの悩みの種。
詳しい人が観れば(聴けば)、“オオッ、その曲で来るか”“んっ、そういうチョイスも有るか”と楽しみも増えると思う。
その楽しみ方が出来ないのでいつも悔しい思いをしています。
でも本作で流れる曲は良かった。
ネガティヴ・カッター・モー・ヘンリー。
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