2本 『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』『ピューと吹くジャガー THE MOVIE』 [2008年1月に観た映画]
2008年1月に観た映画。
『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』
『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』
ネタバレなんか有ったりしちゃったりしてぇこのこの~。
『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』 テアトルダイヤ
“MR.BEAN'S HOLIDAY” (2007・イギリス) 1h29
監 : スティーヴ・ベンデラック
出 : ローワン・アトキンソン、エマ・ドゥ・コーヌ、マックス・ボルドリー、カレル・ローデン、ウィレム・デフォー
10年ぶりの劇場版2作目。さすがにビーンも老けた。
客席には小学生の低学年と思われる男の子2、3人のグループ(当然保護者の方もいた模様)がいて、この子達が大爆笑。
ビーンが何をやるにもゲラゲラ笑っていて、物凄くこの映画を楽しんでいる。
それにつられてこっちの方も面白さ三割増しといった感じで楽しめた。
コメディにおいて最高の演出効果はお客さんの笑い声である。と、三谷幸喜さんも仰られていますが、この映画をこの少年達がいたこの回に観られて良かった。
ありがとう少年達。
ビーンが運転中に睡魔に襲われるシーンが面白かった。
ベタな笑いが満載の本作において一際ベタでは有るけど、
そのベタで笑いが取れるのがプロのコメディアン。
個人的睡魔ネタ面白TOP3の発表。
本作のR・アトキンソン。
ナインティナインの岡村さん。
そして、志村けんさん。
『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』 シネりーブル池袋1
(2008・日本) 1h39
監 : マッコイ斉藤
出 : 要潤、大村学、高橋真唯、小木博明、なぎら健壱、板尾創路、カルーセル麻紀
物凄くつまらない映画を観た場合、その憤りのはけ口として、
「この恨み晴らさでおくべきか」と、恨み骨髄で一生根に持つ。
またはブログなどに「これでも喰らえっ」と言わんばかりに罵詈雑言を書き連ねる。
といった事も有りましょう。
自分もかつては恨み骨髄タイプでしたが、つまらない映画を数多く観てきてある時気付きました。
観る映画が常に面白くあって欲しい。というのは誰しもが願う事ですが、
それはあまりにも高望みすぎますし、
もしそうであった場合に面白さの基準が1本観る毎に上がっていく事になってしまいます。
それではまるで'80年代『少年ジャンプ』黄金期の様に、
悪役は止め処も無く強くなり、主人公はそれに輪をかけて強くなる。
といったインフレ現象と同じ事です。
上を見るとキリがないのです。
そこで面白さの基準を上げるのではなく、グゥ~っと下げるというものの考え方をしてみましょう。
その時に必要不可欠なのがつまらない映画です。
仮に物凄くつまらない映画“A”というのを観たとして、その後これも物凄くつまらない映画“B”を観たとします。
でも“B”の方は、“A”よりも少しだけ面白い所があった。
これは“A”という下の基準が有ったからこそ“B”の面白さに気付く事が出来た。と言えると思います。
このようにつまらない映画を観て基準を下げる事によって面白いと思える幅を広げる事ができるのです。
ですからつまらない映画を観させられたからといってむやみに腹を立てる必要はなくて、
この後面白いと思える映画が増える。と、ポジティブに考えてみてはいかがでしょうか。
と言ってはみたものの自分もまだまだ修行が足らず、
つまらない映画を観ると嬉々として悪口を書いてしまいますが。
こういう事を書いているとまるで本作が物凄くつまらなかったかのようですが、決してそうではありません。
あくまで個人的感想ですが、数年前に観た野球を題材にしたコメディ映画『逆×ナイ×』。
これが邦画のコメディでは今までの最下限。
それを基準にすると、本作は充分笑える映画でした。
ありがとう『×境×イン』。基準を下げてくれて。
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