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2本 『ヒトラーの贋札』『迷子の警察音楽隊』 [2008年1月に観た映画]

2008年1月に観た映画。

『ヒトラーの贋札』
『迷子の警察音楽隊』


ネタバレ等も有るかもね。 ↓ 彼、アル・カポネ。(『アンタッチャブル』より)







『ヒトラーの贋札』  シャンテシネ2
“DIE FALSCHER” (2007・ドイツ=オーストリア) 1h36
監・脚 : ステファン・ルツォヴィツキー
出 : カール・マルコヴィクス、アウグスト・ディール、デーヴィト・シュトリーゾフ

第2次大戦末期、ナチスのニセ札作りに加担させられたユダヤ人達がいた。

そんな中、悪の塔に閉じ込められたお姫様を救出に向かう泥棒さん。
なんていうストーリーだったら、ボンクラな自分なんかは「ウッヒョォ~!」と小躍りして喜ぶ所ですが、
本作は至って真面目な映画なのでそんなストーリーではありません。

戦争における狂気、極限状況の中で信念を貫く事の大切さと困難。
などが描かれています。

それにしても戦争という狂気の中では人間はあそこまで残酷になり、
他者を思いやる心が欠落するものなのかと思うと怖かった。

その事を体現しているのがある一人のナチスの兵士。
その兵士も元からそんな人間だったはずではなくて、家に帰れば家族がいるはずで、
家族にとってすればよき夫であり、よき父親であるはず。という事も想像できます。
それが何故にユダヤ人というだけであれだけ人の道に外れる行為が出来てしまうのか。

結局怖いのは戦争云々ではなくて、人間である。という事なんだろうか。

ラストで主人公がその兵士に復讐に向かう。という展開を想像してしまう所がまたしてもボンクラ。
真面目な映画なんだからそんな事無ぇっつぅの。





『迷子の警察音楽隊』  シネカノン有楽町2丁目シアター1
“THE BAND'S VISIT” (2007・イスラエル=フランス) 1h27
監・脚 : エラン・コリリン
出 : サッソン・ガーベイ、ロニ・エルカベッツ、サーレフ・バクリ、カリファ・ナトゥール


エジプトの警察音楽隊がイスラエルを訪れ、迷子になってひと休み。

ほんわかコメディかと思っていたら、ビタースウィートな大人のお話しでした。
ホロ苦っス、チョイ甘っス、そして大人っス。

イスラエルとエジプトやアラブ諸国との歴史的背景を勉強してから観た方が良かった。

かつて戦争状態にあったイスラエルとエジプト。
今も緊張状態にあるイスラエルとアラブ諸国。

迷子の音楽隊と、音楽隊を不思議な縁で世話をすることになる食堂の女主人や食堂にたむろする男2人はその垣根を取っ払い、一人の人間として交流する姿が描かれている。
イスラエルとエジプトの歴史を把握していればその関係性にもっと思う所があったのかもしれない。

音楽隊。ならばラストはその演奏で大盛り上がり。をボンクラは期待。
確かにラストで演奏しますが、
『スウィング・ガールズ』じゃないんだから、大人なんだから、ビターでスウィートなんだから、
そんな盛り上げねぇっつぅの。


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