『ハサミを持って突っ走る』 [2008年1月に観た映画]
2008年1月に観た映画。
『ハサミを持って突っ走る』
ネタバレ書いて突っ走る。
『ハサミを持って突っ走る』 DVD(レンタル)
“RUNNING WITH SCISSORS” (2006・アメリカ) 2h02
製・監・脚 : ライアン・マーフィー 原・脚 : オーガステン・バロウズ 製 : ブラッド・ピット
出 : ジョセフ・クロス、アネット・ベニング、アレック・ボールドウィン、ブライアン・コックス、グウィネス・パルトロー、ジョセフ・ファインズ、エヴァン・レイチェル・ウッド、ジル・クレイバーグ
近くのレンタル店が半額だったので、タイトルで興味を持った本作を観てみる。
風変わりな人たちの人生模様を描く。
原作の小説はアメリカでベストセラーになったようで、
しかし映画は酷評、大コケと散々な出来のようで。
その覚悟で観た所、その覚悟が有ったからなのかそんなに悪くはなかった。
原作者O・バロウズの自伝的作品ということで、覗き見的な悪趣味な興味を持って観れたので思ったほど退屈しなかった。
思うに酷評、大コケの原因は、ベストセラーの原作の割に映画はいかがなものか。
といった比較から来るものなんじゃないだろうか。
特典映像で原作者のインタビューを見ると原作は、
どんな困難や障害があっても乗り越える事は出来るし、またそれを乗り越える事で成功を掴める。
という超ポジティブな姿勢で書かれたものらしい。
映画も終わりの方でそんな感じになるけど、全体としてはちょっと違うかなぁと思える。
もっと人間の心の奥の方のダークな部分に焦点を合わしている感じ。
原作のファンはそこに違和感を覚えたのかもしれない。
ただ映画自体の出来は、酷評(どんな酷評をされたのか知らないけど)されたほど悪くは無く、
将来的に原作を知らないで観た人が“傑作”と評価する事も無くは無いのかなぁと思える。
音楽がかっこよく、印象に残るシーンもチラホラと有った。
中盤、土砂降りの雨の中登場人物がそれぞれ感情を爆発させるシーン。
バックに流れるロック(誰のなんていう曲なのかは分からない)がかっこよくて、かなりの名シーンだった。
さて、タイトルの『ハサミを持って突っ走る』。
誰がどんな形で突っ走るのか、興味は尽きなかったんですが、
途中ハサミを持つ人物2名。しかし突っ走らず。
突っ走る人物1名。しかしハサミを持たず。
結局タイトルの意味はなんだったんだろう?
何かの比喩?ブンガク的表現?アメリカにはそういう格言があるのか?
映画を観た限りでは謎です。
だからと言って原作を読む気にはならず。活字離れは深刻です。
ポスターの絵柄は結構好き。
コメント 0