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2本 『デイ・ウォッチ』『リアル鬼ごっこ』 [2008年2月に観た映画]

2008年2月に観た映画。

『デイ・ウォッチ』
『リアル鬼ごっこ』


ネタバレ、個人的感想有り。要注意。






『デイ・ウォッチ』  新宿オスカー劇場
“DAY WATCH” (2006・ロシア) 2h11
監・脚 : ティムール・ベクマンベトフ
出 : コンスタンチン・ハベンスキー、マリア・ボロシナ、ウラジミール・メニショフ、ヴィクトル・ヴェルズビツキー、ガリーナ・チューニナ

光と闇の戦い第2章。

映画の冒頭で前作のあらすじが見れますが、それだけではちょっと厳しいかも。
出演者が普段見慣れていないロシアの俳優さん達なので、誰が誰だか見失う危険性大です。
なのできちんと前作を観てから観た方がよろしいかと。

自分は前の日にDVDをレンタルしてちゃんと観ておきました。
しかし眠い所を何とかこらえて観た。という感じなので作品理解度はかなり低め。
登場人物の相関関係だけは何とか理解できたので、この映画もどうにか見失うことなく観れました。

前作『ナイト・ウォッチ』は確か3部作の第1章。というはずだったけど、第2章であるはずのこの映画のポスターには“クライマックス”の文字。
どういうことなんだろう?と結末が気になっていた。

いやぁ~ものの見事に完結してました。無理矢理作ろうと思えば第3章も作れるとは思うけど、いいんじゃないだろうかこれで終わりで。

見せ場となるアクション、ビジュアルは素晴しい。圧倒される。
そのシーンだけ繋げて見せられたら、「どんだけの大傑作なんだ!」と、コーフンすること間違いなし。

しかし全編観ると、「ン~・・・」と、うなる事間違いなし。

何が足りないのか?と、考えてみるに、ダウンタウンの松っちゃんが『大日本人』公開時、雑誌のインタビューなどで「人を楽しませる上で一番大切なのはサービス精神である。」というような意味の事を言われていた。

この映画に足りないのは正にそのサービス精神。
アクションシーン、ビジュアルは確かに凄い。凄いがそれをただ映画の流れの中に無造作に置いてあるだけ。
「どうだ、凄いだろう。」と、言わんがばかりに。

映像的に凄いシーンが有ってもそれだけでは映画は面白くはならない。
そのシーンに至るまでにいかにお客さんの気持ちを盛り上げるか、また全体を通して映画の中にお客さんの気持ちを入り込ませるか。
サービス精神を持ってその事を常に考えないと、この映画が目指しているであろうハリウッド映画にはいつまでたっても敵わない。

エンドクレジットだけはサービス精神が有るように思えましたが、ただ単に楽屋オチで自分達が楽しんでいるだけのようにも思える。





『リアル鬼ごっこ』  テアトル新宿
(2007・日本) 1h38
監・脚 : 柴田一成
出 : 石田卓也、谷村美月、大東俊介、柄本明、吹越満、松本莉緒2


学生服の救世主がパラレルワールドの日本を救いまくる。

映画は原作とは設定をかなり変えているようです。自分は原作の小説はもちろん未読なので、そういう話なんだ。と、何一つ不満なく観れました。

何よりも日本映画でこの映画のような荒唐無稽の話しを作った。という事が喜ばしい。
で、この日のテアトル新宿は各回立ち見が出るほどの盛況。
原作ファンの方達でしょうか?若いお客さん達でした。

これがその次、またその次にどんどんと繋がっていけば、近い将来日本映画でとんでもない大傑作が観れるはずです。多分。

しかし、学生服の救世主のあの学ランは相当臭い事になってそう。
何しろ大量の分泌物を含んでいます。汗はもちろんの事、10代男子の男汁をガンガンに吸い込んでいます。
しかもどこかは分かりませんが、あまり綺麗とは言えない川に飛び込んでいます。
そしてまた更に汗と男汁を大量追加。
剣道の小手どころの騒ぎじゃありません。あの学ランは。

ちょっと関係のない話しを。今まで何の疑問もなく日常用語として使ってきた“学ラン”。
“学”は“学生”。じゃあ“ラン”は何の略なんだろう?と疑問に思い調べてみました。

起源は江戸時代にまでさかのぼり、鎖国時の日本では西洋人といえばオランダ人のことで、オランダ人が着ている洋服を当時の日本人達は”ランダ”と呼んでいたらしいです。

そして時は明治時代に移り、学生服として詰襟の洋服が登場。
学生服も袴などの和服がまだ主流だった時代に、学生用のランダ(洋服)という事で“学ラン”と呼ばれるに至ったみたいです。

スイマセン本当に関係なくて。

恐らくロケは早朝、深夜。その時間での全力疾走。キャストの皆さんお疲れ様でした。
俳優って大変な仕事だとつくづく思います。


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