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さよなら。いつかわかることをみました [2008年5月に観た映画]


ドラえもん低反発クッション 泣き笑い




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[カチンコ]軍人である妻を任務中に亡くした男。その事をまだ知らない娘二人とのロードムービー。

[カチンコ]かなり地味な小品ですが良い映画でした。
男は妻であり母であるグレースが亡くなった事を娘達に告げる事が出来ず衝動的に旅に出る事にします。
それはただ優柔不断ということだけではなく、娘達に母親は遠く離れてはいるけど、同じ時間を生きているという実感を少しでも長く与えたかったのではないでしょうか。
事実を告げる事によってそれを奪ってしまうのが自分であるという事を承知で。
それと自分自身もグレースの死を認めたくない。という思いも有ったのかもしれません。
親の身勝手なのかもしれないけど、その思いをこの娘さん達なら分かってくれると思います。
互いに思いやりを持った素敵な家族ですから。

その家族関係を築き上げられたのは、グレースの存在が大きい。
映画の中では留守番電話のメッセージの声だけの登場ですが、ラストの葬儀のシーンでどのような人であったかが娘さんの追悼のメッセージによって分かります。泣けるシーンでした。

[カチンコ]この映画は反戦映画と言うにはちょっと違うような気がします。
男も軍人でしたが、理由が有って志し半ばで退役しなければなりませんでした。
それでも“平和のための軍隊”という信念と誇りは揺らぐことはありません。
しかし妻はその軍隊にいる事によって亡くなってしまった。
誇りと怒り。その両極の思いの中で男の気持ちは揺れ動いていたはずです。
その思いを鎮めてくれたのが娘さん達の存在だったのかもしれません。
親である自分が子供を守らねばと思いつつ、実は自分が子供たちの存在によって癒されていた。
そんな家族の大切さをこの映画では言いたかったのではないかと思います。

[カチンコ]テーマ曲の作曲はC・イーストウッド。
ファンの贔屓目も有るかもしれませんが、穏やかで綺麗なメロディで作品にも合っていた様に思います。
その内各種テレビ番組のBGMとして耳にする機会が多くあるかもしれません。

[カチンコ]allcinemaを見ますとキャストにマリサ・トメイの名前が有ります。
出てたっけ?もしかしてグレースがそうだったのかも。と思いましたが、
IMDBを見ますと役名が“Woman at Pool”とあります。
そういえばそんなシーンが有りました。姉妹がプールではしゃいでいるそのプールサイドでまったりとしている母子。
顔のアップが有りませんのでよーく見ないと判らないと思います。
何か意味のある役だったけど編集でカットされてしまったのでしょうか?

『さよなら。いつかわかること』  シネマスクエアとうきゅう
“GRACE IS GONE” (2007・アメリカ) 1h25
監督・脚本 : ジェームズ・C・ストラウス  製作・出演 : ジョン・キューザック  音楽 : クリント・イーストウッド
出演 : シェラン・オキーフ、グレイシー・ベドナルジク、アレッサンドロ・ニヴォラ
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