ランボーシリーズをみました [2008年5月に観た映画]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シリーズ最新作(最終作?)がまもなく公開されるのでシリーズを観直しています。
と言ってもこのシリーズはそれぞれ1回ぐらいしか観ておらず、尚且つかなり前の事なのでほとんど初めて観る様なものです。
『ランボー』 DVD(レンタル)
“FIRST BLOOD” (1982・アメリカ) 1h34
監督 : テッド・コッチェフ 製作・脚本・出演 : シルヴェスター・スタローン
出演 ; リチャード・クレンナ、ブライアン・デネヒー、デヴィッド・カルーソ
ベトナム帰還兵であり、最強・最高の兵士ジョン・J・ランボー。その心の叫び。
ベトナムで受けた心の傷は母国アメリカでも癒される事はなく、逆に傷口を広げられる事になります。
ベトナム戦争への風当たりが強く、それは帰還兵に対しても向けられたという事らしいのです。
それはこの映画の中では、権力を持った者たちによってなされるのですが、発端はベトナム帰還兵であったからという理由ではなくて、片田舎の小さな町ではよそ者のランボーの存在自体が怪しかったからなのですが。
その権力を振りかざす者たちに闘いを挑み完膚なきまで叩きのめすランボー。
何もそこまでしなくても。と思えるぐらいに過激な徹底抗戦ですがその暴れっぷりが1980年代の雰囲気に合ったのかもしれません。
観ていて『ノーカントリー』を思い出しました。1980年代という事で時代も合いますし、殺しにかけては超人的な腕前の男とそれに対する保安官。という登場人物も似ています。
’80年代から現実や映画の表現において暴力というものに人間性が欠如していき、暴力がよりエスカレートしていったのではないかと思います。
より過激に、より残酷に。それは次第に加速度を増してゆく事となります。
その一端を担っていたのがスタローンであり一連の主演映画だったのかも。
現カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーとその映画との両翼で加速度に拍車をかけていた。とも言えます。
でもこの映画にはまだ人間性は残っています。スタローンの映画ですので、それは分かりやすく『ランボー心の叫び』という形で現れ、映画も幕を閉じます。
「それで終わりかぁ」という気もしなくは無いですが。そこら辺の腑に落ちない終わり方も『ノーカントリー』と似ています。
アクションシーンはノーCG。体張りまくってます。アクション映画は体張ってなんぼと思わせてくれます。
___________________________________________________________________________________
『ランボー/怒りの脱出』 DVD(レンタル)
“RAMBO: FIRST BLOOD PART Ⅱ” (1985・アメリカ) 1h36
監督 : ジョージ・P・コスマトス 脚本・出演 : シルヴェスター・スタローン 脚本 : ジェームズ・キャメロン
出演 : リチャード・クレンナ、チャールズ・ネイビア、ジュリア・ニクソン
アメリカを愛し、裏切られ、それでもアメリカを愛し続ける男ジョン・J・ランボー。
ベトナムでのリベンジマッチ。
アメリカ・ラブな所が米ソ冷戦時代に受けたのかなぁと思えました。
正直、映画としてはスカスカ感は否めませんでした。
J・キャメロンが脚本を書いてスタローンが相当変えちゃったらしいですけど、脚本がそのままでキャメロン自身が監督をしていたらどうなっていたんだろう?と思います。
撮影現場でスタローンと大喧嘩して業界から干されていた可能性の方が大きかったかもしれませんが。
前半抑え気味で後半にアクションを集中させるのはキャメロンぽい感じがします。にしても殺戮と爆発のオンパレードには、何もそこまでしなくてもと思えます。
クライマックスのヘリv.sヘリの一騎打ちというシチュエーションはカッコよかった。
ジョン・J・ランボーの右腕に前作でついた傷跡が残っています。意外と細かい所まで気を使っていて感心しました。と思ったらその傷は前作で本当に負ったものらしいです。
本編が始まる前、久し振りに“トライスター”のペガサスを見ました。懐かしー。
_________________________________________________________________________________
『ランボー3/怒りのアフガン』 DVD(レンタル)
“RAMBO Ⅲ” (1988・アメリカ) 1h40
監督 : ピーター・マクドナルド 脚本・出演 : シルヴェスター・スタローン
出演 : リチャード・クレンナ、サッソン・ガーベイ、カートウッド・スミス
ジョン・ランボー、アフガンで大暴れの巻。
相変わらずの大暴れをアフガンでやっただけ。という気もしなくは無いです。
殺戮と爆発のオンパレードにはもう慣れました。慣れちゃいけないのかもしれませんが。
本作からミドルネームの“J”が省略されています。“J”が有ったほうがサミュエル・L・ジャクソンみたいでカッコイイと思うけど。
マイケル・J・フォックスを思わせるからやめた?って事は無いと思います。
ソビエト憎しでアフガンの戦士達にエールを送っていますが、その後21世紀になってあんな事になろうとはスタローンも思いもしなかったことでしょう。
本作でも“トライスター”のペガサスが見れましたが、それに加えて“カロルコ”のロゴマークも見れました。
久し振りに“オライオン”も見たくなりました。
allcinemaによりますと本作のもともとの監督はラッセル・マルケイで、撮影中にスタローンと衝突して降板したとの事です。ああ、やっぱりなぁ。と思えます。
シリーズ3作を観て、’80年代だからこんなものかなぁと思いますが、ランボーの不屈の闘志は見習うべき所だと思いました。
「痛みは無視するものだ」(ジョン・J・ランボー談)。
「地獄がヤツの故郷だ」(サミュエル・トラウトマン大佐談)
などの印象的な格言(?)も有りました。
後、巨匠ジェリー・ゴールドスミスの勇壮な音楽はカッコよかった。
2008-05-17 14:15
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0