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ゼア・ウィル・ビー・ブラッドをみました [2008年5月に観た映画]

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 “THERE WILL BE BLOOD” (2007・アメリカ) 2h38
製作・監督・脚本 : ポール・トーマス・アンダーソン
出演 : ダニエル・デイ=ルイス、ディロン・フレイジャー、ポール・ダノ、ケヴィン・J・オコナー、キアラン・ハインズ

[カチンコ]石油王の孤独。

[カチンコ]P・T・アンダーソン監督的『ゴッドファーザー』をやりたいんじゃなかろうか?と思いました。
気のせいかもしれませんが、そう思ってしまったのでその様に観てしまいます。
『ゴッドファーザー』3部作を一本の映画に詰め込んでいる様にも思えるのが勿体無い気がしましたが、石油王の末路までを描かないとあのラストシーンは無かったわけですからそこはかなり難しい所です。

そのラストシーンが最高でした。
神を無視して(否定はしていなかったように思います。)成り上がってきた男。
その男に待っていたのは孤独。
その事を十分に知り尽くしている男の取った行動は衝撃的なものですが、そうすることでしか男の人生を自分自身の手によって終止符を打つ事は出来なかったのではないのかと思います。
そして自分自身に言い聞かしているかのような最後のセリフ。
この映画のラストシーンとしては完璧だと思います。

[カチンコ]D・デイ=ルイスが素晴しかった。
全編ほぼ出ずっぱりでそのゴーマンで人間味溢れる男を見せつけてくれます。
なので映画としてはやや冗長気味に思える(詰め込んでいる割に冗長に思える所がP・T・アンダーソン監督らしい。)この映画もD・デイ=ルイスを見ているだけで全く厭きる事は有りませんでした。

[カチンコ]『ゴッドファーザー』を目指しながら(というのは勝手な推測ですが)『ゴッドファーザー』と大きく異なる所は音楽。有名なミュージシャンの方によるものらしいです。
とにかく不思議な音楽でした。緊迫感を異常なほどあおります。
特に油田が燃え上がるシーンは音楽、映像、演技どれもが凄く、それらがグチャグチャに絡み合ってもの凄い事になっていました。
しかし、その他のシーンでは音楽が妙に浮いてるようにも思えました。
凡人の自分などは壮大なドラマには壮大な音楽の方が合っていると思うのですが、あえてその音楽を使う所がP・T・アンダーソン的なんだろうと思います。



[カチンコ]関係無いですが『ゴッドファーザー』でカッコイイ画像が有ったので。アル・パチーノカッコイイ~。
後ろで顔だけ見えているのはロバート・デュバル、またの名をロバート・デュヴォールです。
175540.jpg

『PARTⅡ』。ダイアン・キートンはこの後アル・パチーノのマジ左ストレート(ヒットする瞬間に拳を内側にひねっていたような)を顔面に喰らう事となります。
176650.jpg

『PARTⅢ』ではこんなになっちゃいました。
1601.jpg
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