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山桜告発のときJUNOジュノをみました [2008年7月に観た映画]

『山桜』
(2008・日本) 1h39
監督 : 篠原哲雄
出演 : 田中麗奈、東山紀之、壇ふみ、富司純子、篠田三郎、村井国夫

[カチンコ]藤沢周平さんの原作の映画化ということで、『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』の庄内弁(南部訛り)を聞きたかったのですが、ほぼ標準語で最初はがっかりしました。
でも観進めていくうちに、この物語は現代に通じる所が多々有るので、北国の一国の物語に終わらせるのではなくて、全国の人に共感を持ってもらうために標準語にしたのではなかろうかと思います。

[カチンコ]藤沢周平さんの作品は男目線で描いている印象が強いですが、この映画は女性目線。
なので男の人の印象が薄い。東山さんも然り。殺陣のキレなど半端なかったのでちょっと残念。

[カチンコ]江戸時代のシステムの恐ろしさを感じました。
武家社会の構造だとか士農工商の身分制度だとか、とにかく徳川幕府を揺るがせないためのシステムが嫌になるくらいに整備されている。
がんじがらめの社会の中、そのシステムを利用してのさばる悪党と、必死にもがいて正しく生きようとする主人公。
最後には悪党が懲らしめられる勧善懲悪な物語が藤沢作品の魅力の一つなのかも。
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『告発のとき』
“IN THE VALLEY OF ELAH” (2007・アメリカ) 2h01
製作・監督・原案・脚本 : ポール・ハギス
出演 : トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドン、ジョナサン・タッカー、ジェイソン・パトリック、ジョシュ・ブローリン

[カチンコ]病めるアメリカの現状。
そこにたどり着くまでのサスペンスフルな展開は観応えが有りました。
ラストがややメッセージ色濃い目でお説教臭いのが残念。
トミー・リーとC・セロンの別れのシーンは驚くくらいサラッとしていて良かった。それぐらいの感じで終わった方が良かった気がします。

[カチンコ]病めるアメリカの現状を見せつけられて、しょうがねぇなぁアメリカは。
と、上から目線で見てしまいましたが、その病める原因は戦争。戦地で過酷な体験をした事が一つの原因となっています。
アメリカが武力で平和を維持させているのか、はたまた混乱を生み出しているのかはよく分からない所ではあるけれど、兵隊さんはその地で命を懸けて任務を遂行しているのであって、自分などに上から目線で言われる筋合いは全く無いよなぁとも思います。
ただ、だからといって傍若無人な行いをして良いのかというと、それは有ってはならない事で。難しいところです。やはり本作のようにメッセージを前面に出して危機を訴えていくべきなのでしょうか。

[カチンコ]出演者が良かった。C・セロンカッコイイ。
トミー・リーは言わずもがなで素晴しい。特にその顔その表情。その存在感は時に笑っちゃうぐらい素晴しい。
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『JUNO ジュノ』
“JUNO” (2007・アメリカ) 1h36
監督 : ジェイソン・ライトマン  製作 : ジョン・マルコヴィッチ
出演 : エレン・ペイジ、マイケル・セラ、J・K・シモンズ、アリソン・ジャネイ、ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ベイトマン、オリヴィア・サールビー

[カチンコ]クールな少女のクールな生き様。
そのクールさに共感できず。
クールでありたいと思う少女。その前に人としてどう?と思うところ多々有り。
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