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Genius Party Beyond [2008年10月に観た映画]


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『Genius Party Beyond』
(2008・日本) 1h29
監督 : 前田真宏、中澤一登、大平晋也、田中達之、森本晃司
声の出演 : 古田新太、高田聖子、佐野史郎、菅野よう子



ネタバレ、個人的感想あり。



短編5本によるオムニバスアニメーション。2007年の『Genius PARTY ジーニアス・パーティ』に続く第2弾。
決まったテーマは無く、選ばれし5人による何でも有りのパーティー感覚オムニバス。



1話目『GALA』。
絵柄は一番好きだったかも。短編らしいオチ。


2話目『MOONDRIVE』。
これぞ何でも有り。と言うよりやりたい放題。そこが面白い。


3話目『わんわ』。
実験アニメといった感じ。


4話目『陶人キット』。
これが一番好きかも。サイバーSFっぽくも有り、怪奇オカルトっぽくも有りのなんかヘンテコな作品。
個人的には人物の絵柄がやや重たい感じがするのが残念でした。もう少し軽い感じの方が好みなので。
謎の物体“陶”がとてつもなくグロテスクなので、それに対するにはあれぐらいの重みがないと絵的に負けちゃうのかも。


5話目『次元爆弾』。
前作『Genius Party ジーニアス・パーティ』ではとてつもなく難解な作品が1本有りました。自分などにはいつまで経っても理解する事は不可能と思えるほど難解な作品。
そのあまりの難解さ故に他の作品はほとんど覚えていないのにそれだけは強烈に印象に残っています。

その他では、菊地凛子さんが女子高校生の声を演じた作品は覚えています。この作品で免疫があったので『スカイ・クロラ』の時も問題無かったのではないかと思います。

で、今回ですが本作までは難解と言うほどの作品は無かったですが、最後にこれが待ってました。
内容は正直よく分りません。でもアニメーションの表現としてはとんでもなくハイレベルというのは分かりました。

本作と3話目の『わんわ』は即興的に物語が展開しますが、アニメーションの制作において即興というのは多分無理だと思う。
思いついたイメージを叩きつけようとしたその後に待っているのは、何千枚にも及ぶ作画やその他諸々の地道な作業。
実際の「即興」はやり逃げでやった者勝ち。みたいな所も有るかと思いますが、「即興風に見せる」というのは「即興」とは別もので周到な準備と地道な作業を必要とするものなのではないかと思います。



全体を通じては日本のアニメ、特にセルアニメ(CGも使われていましたが)の作品の種類の豊富さと、表現力や質の高さを感じました。

それと画面の中の情報量が物凄く多いなぁと思いました。画面の隅っこ、または画面に映っていない所まで様々な情報が詰め込まれていたのではないかと思われます。
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