ブタがいた教室 [2008年11月に観た映画]
『ブタがいた教室』
(2008・日本) 1h49
監督 : 前田哲
出演 : 妻夫木聡、原田美枝子、大杉蓮、田畑智子
ネタバレあり。
命の大切さ、食の大切さを生徒達に教えるため、約1年飼育されたのち食べる事を前提に6年2組に連れてこられた子ブタ。
ほどなくPちゃんと名付けられ。
実際にある学校で行われた出来事を基にした作品。
その出来事を記録したドキュメンタリー番組を偶然見ていました。
なので事の結末を知っていたので本作を観るのは気が重かった。
観終わった後もかなり疲れました。
映画としては良い映画だと思います。と言うか貴重な授業を受けたような感じ。
Pちゃんを食うや食わざるや。
生徒達の間で激論が交わされますが、それはPちゃんを約1年間飼育してきた事による愛情と、食べる事を目的として飼いはじめたものに対する責任感のぶつかり合い。
理想論と現実論。どちらも正しくてどちらも間違っていない。
その答えの出ない正論同士のぶつかり合いを観続けるのはかなりしんどかった。
結局答えは出ます。
もしかしたらトラウマになってしまった生徒もいたかもしれない。
それほど酷な授業であったかもしれない。
それでも物事に対して真剣に向き合う。誰かの事を真剣に考える。という事を知った生徒たちにとっては有意義な授業ではなかったかと思います。
コメント 0