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椿三十郎 [2008年12月に観た映画]


The Emperor and the Wolf: The Lives and Films of Akira Kurosawa and Toshiro Mifune







『椿三十郎』
(1962・日本) 1h38
監督・脚本 : 黒澤明
出演 : 三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、志村喬、清水将夫、藤原釜足、入江たか子、団令子、伊藤雄之助、田中邦衛、平田昭彦、小林桂樹



「さよならコマ東宝」での上映。1本500円で観れますが、帰りにチケットショップを覗いてみたらチケットが300円で売られていました。なんという破格値。
行ったら各回入替え制だったのがちょっと驚き。コマ東宝での入替え制は多分今まで無かったんじゃないだろうか?
お客さんもかなり入っていました。年齢層はかなり高め。
後ろに座った御夫婦の旦那様から奥方への映画解説が時折入りますが、それもしょうがねぇかなぁと諦めました。
上映もフィルムチェンジが上手くいかないようで、その際に画面が真っ暗になること数回。昔はそういうこともよく有ったんだろうか?
なんか昭和テイストたっぷりの感じで映画を観ました。



今年の初めにリメイク版『椿三十郎』を観ました。あれはあれで面白かったです。
しかし本作にみなぎる本物感には到達できていなかったように思います。
本作を観ていると、もしかしたらこの人たち本物の侍なのかも。といった錯覚を時折覚えます。

そして椿三十郎(三船)&室戸半兵衛(仲代)がカッコよかった。

三十郎は泰平の世に生まれてきてしまった侍。その社会に収まりきらないスケールのデカさがあります。しかしそのデカさが災いして一匹狼にならざるを得ない。でもまぁそれも良しとする懐の深さがカッコイイ。

対して室戸半兵衛も他の泰平の世に安穏とする侍と較べて格段にスケールがデカく野心も持っている。そのギラついた感じがカッコイイ。

その二人が対決しなければならないラストシーン。
シーンとしてはそれまでの雰囲気からするとやや浮き気味な感じもしなくは無いですが、一発撮りの長回しの緊張感と、二人の対決の緊迫感が見事に合わさった名シーンだなぁと思いました。



コマ東宝にはこれが最後かも。もう1本観たいのがあるけどちょっと無理そう。
という事で、さようなら新宿コマ東宝。
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