ワールド・オブ・ライズ [2009年1月に観た映画]
『ワールド・オブ・ライズ』
“BODY OF LIES” (2008・アメリカ) 2h08
製作・監督 : リドリー・スコット
出演 : レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、マーク・ストロング、ゴルシフテ・ファラハニ
映画としては大変良く出来ているなぁと思いました。でも描かれているのが現実世界で実際に起きている、また起きているかもしれない内容なので面白いとはちょっと言いづらい。面白いんだけど。
これが架空の絵空事の設定のお話しだったら素直に面白いと言えるのですが。
しかし、虚々実々の騙し合い、化かし合い、探り合いは脳みそフル回転で観ていなければついていけなくて、観終わった後はかなり疲れました。
映画で描かれている混迷する世界の原因の一端としては、石油依存社会であることなのかなぁと思いました。
『シリアナ』とかからの受け売りですが。
石油産出国と、石油を何とかして我が物にしたい某大国や、かつての某大国。
大国が色々とちょっかい出した結果、石油産出国の逆鱗に触れる事態となってしまった。みたいな。
んじゃあ石油依存社会から脱却すれば少しは問題が解決するのかと言うと、それは新たな貧困問題を生み出す事になるのかもしれない。
それと争い事がこの世に無いと困る一部の人たち、争い事によって巨万の富を得ている人、場合によっては国家。
そんな人たちは争い事を止める気はないのかもしれない。
って事は『ロード・オブ・ウォー』とかからの受け売りです。
なんかどうやっても解決しそうに無い様に思えてきます。
本作の中ではレオプリオ演じる凄腕CIAエージェントが唐突に良心に目覚めます。
なんで?と思いましたが、それは多分“愛”によるものなのだと一応納得してみます。
やっぱこの混迷する世界を救うには、黄色いTシャツ感覚の“愛”しかない。という落とし方はハリウッド的、某宗教的だなぁと思いました。
ヨルダン情報局トップを演じたマーク・ストロングがカッコよかった。
出演作はこれまでも何本か観ていますが、ここ最近観た『スターダスト』『リボルバー』と本作で印象に残りました。
その3作それぞれで全て印象が異なる所が逆に印象に。
それは髪形による所が大きいかも。ロン毛、ツルッパゲ、オールバックと、全く見た目が違って同一人物には見えません。
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