K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝 [2009年1月に観た映画]
『K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝』
(2008・日本) 2h17
監督・脚本 : 佐藤嗣麻子
出演 : 金城武、仲村トオル、松たか子、國村隼、高島礼子、本郷奏多、今井悠貴、益岡徹、鹿賀丈史
ネタバレあり。
映像がスゴイなぁと思いました。ハリウッド映画といい勝負している。
二十面相に間違えられた男ヘーキチ(金城武)VS名探偵明智小五郎(仲村トオル)。
主役は間違えられた男なのですが、どうも『あぶ刑事』町田透の仲村トオルさんの方に肩入れしてしまいます。
本作では仲村トオルさん、いつもながらのニヒル演技で名探偵を演じつつ、懐かしの透っぽいコメディ演技も見せてくれてうれしい。
仲村トオルさんの本格的なコメディというのも面白そう。
本作の怪人二十面相はある意味革命家。ある意味テロリスト。
第2次大戦を回避した世界。日本では華族制度が幅を利かせ超格差社会を形成している。
一般庶民は虫ケラ同然に扱われる。そんな腐った社会は一回全てブッ壊しちまった方がいいんだ。と、二十面相は破壊兵器を手に入れ世界を破滅させようと画策するも、ヘーキチとその仲間達が待ったをかける。
本作の中で酷い目に遭う庶民の姿を見せられると、二十面相の方が正しいんじゃないだろうか?と思えてきます。
でも社会を変える手段として暴力はいけないっていう事で、全くもってその通りだと思います。
ならばヘーキチたちはその腐った社会や軍隊に対してどの様な革命を起こそうとするのか?
それはやはり黄色いTシャツ感覚の”愛”?戦争を回避できた世界ならそれも可能なのかも。
しかし、その手段に問題は有るとしてもたった一人で革命を起こそうとし、後一歩でそれに手が届くところまで行った怪人二十面相はスゴイ。
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