ザ・バンク 堕ちた巨像 [2009年4月に観た映画]
『ザ・バンク 堕ちた巨像』
“THE INTERNATIONAL” (2009・アメリカ=ドイツ=イギリス) 1h57
監督・音楽 : トム・ティクヴァ
出演 : クライヴ・オーウェン、ナオミ・ワッツ、ブライアン・F・オバーン、アーミン・ミューラー=スタール
←何故かこのシーンにいるナオミ・ワッツ
インターポール捜査官ルイ・サリンジャー(クライヴ・オーウェン)と、ニューヨーク検事局の検事エレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ)が、国際銀行とは仮の姿の悪の組織IBBCの実態に迫る。
激しくネタバレ。
面白かった。
金融関係の難しい事はさっぱり分かりません。
逆にそれが幸いして正義と巨悪の戦いとして観れました。
元スコットランドヤードの刑事だったサリンジャーの正義は若干復讐が入っているかもしれない。
対してエレノアの正義は純粋な正義。妻であり、母であり、尚且つ正義のために巨悪に立ち向かう検事。その姿カッコイイ。
そんな女性を奥さんに持つ旦那さんって一体どんな人なんだろう?普通にビジネスマンだったりして。しかも銀行勤め。
国家権力をも巻き込む巨悪の前に正義を貫き通せるのか?
その答えはある意味、否。
なのでサリンジャーはダークナイトとなる事を決意します。
それは単純に必殺仕事人になるのか?と思いましたが、闇に隠れ違法捜査も辞さず相手を罠にはめてでも逮捕する。といった感じのものでした。
結局運命のいたずらで必殺の方向へ行きかけますが、そこに現れる謎の男。
決着のシーンでは、頭の中で『ゴッドファーザー』の音楽が流れました。さすがイタリアン。
巨悪を倒すのは悪。ややホロ苦な感じで幕を閉じますが、無理矢理なハッピーエンディングでないのは作品に合っていて良かった。
しかしホロ苦なだけではなく、エレノアがホワイトナイトとなる。といった微かな希望を入れてくれた所がまた良かった。
美術館での銃撃シーンが最高でした。
銃撃の迫力もさることながら、追う男と追われる男が危機に直面した時にその関係を乗り越えて共に闘う。
それは生き延びることを知り尽くしたプロフェッショナルの姿。その関係性にシビレました。
はじめまして。
私もこの作品、とても楽しみました!
銃撃戦しかり、巨大銀行のからくりしかり、よくできた人情サスペンスだったなーなんて思ってます。
by クリス (2009-04-14 22:02)
クリスさん、はじめまして。niceとコメントありがとうございます。
そんなに期待はしていなかったのですが、思わぬ拾い物でした。面白かった。
人情サスペンスは、なるほどです。
主役2人が正義を貫き通そうとする姿に、何故そこまで。という若干の疑問もあったのですが、正義に人の情を合わせる事で納得できました。
by ヂュヌヴィエーヴ・F・ビヂョンド (2009-04-15 19:32)
COROさん、niceありがとうございます。
by ヂュヌヴィエーヴ・F・ビヂョンド (2009-04-16 23:12)
こんばんは。
全体的に、古さというか懐かしさを感じる作りで、楽しめました。
>美術館での銃撃シーン
西部劇みたいでした。
by hash (2009-04-19 23:56)
hashさん、niceとコメントありがとうございます。
奇をてらわない正統派のサスペンス。尚且つアクションシーンも見応えが有って面白かったです。
by ヂュヌヴィエーヴ・F・ビヂョンド (2009-04-20 21:55)