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レッドクリフPartⅡのパート2 [2009年4月に観た映画]

散々悪口を書いた『レッドクリフ PARTⅡ』。
色々と考えるとかなり的外れな観方だったなぁと反省。

先ずは曹操を見逃した件。
「三国志」、魏・呉・蜀の三国が天下統一をかけて争う話し。
の見方で観ていたので、曹操を討ち取るチャンスを自ら放棄した事に納得がいかなかった。
しかし『レッドクリフ』は『PARTⅠ』で描かれていたように、大国の魏に攻め込まれた呉が蜀と連合して赤壁にて魏を迎え討つ。という話しだった事を忘れてました。
『PARTⅠ』を観直しておけば良かった。
つまり覇権を争う。は、ここでは一旦置いといて。大国v.s.小国の連合。小国がいかにして大国に対するかが重要。
だから魏の侵攻を喰い止めた事で物語が終わっても何の問題も無い。
それに曹操1人を討ち取ったぐらいで大勢に影響は無いのかもしれない。大国は大国で小国は小国のまま。
見逃した事によって、曹操に対して一つ貸しを作った。とも取れる。
『三国志演義』ではもっと三国の間での目論見や思惑がドロドロとしたものらしいです。

ジョン・ウー監督は現代的メッセージも込め、友情や信頼だとかに重点を置いている様に思う。
大国が世界を支配するのではなく、大国と小国それぞれの国が共存共栄していこう。といったメッセージ。
それはキャスティングにも表れている様な。

曹操・・・チャン・フォンイー [中国]
周瑜・・・トニー・レオン [香港]
孔明・・・金城武 [日本と台湾のハーフ]
孫権・・・チャン・チェン [台湾]

『三国志』が『三国志演義』になり、それが現代になって『レッドクリフ』になった。
現代で作られているんだから現代的メッセージが込められるのは当然と言えば当然。

しかしいくらなんでも魚油爆弾はどうなんだろう?
1846年にニトログリセリンが発見され、1866年にノーベルによってダイナマイトが発明された(ウィキペディアより)。
魚油爆弾登場の「赤壁の戦い」、208年!
さすが中国三千年の歴史なのか、ジョン・ウー作品ならではなのか。



「赤壁の戦い」なのに赤壁で戦っていない事にも不満タラタラでした。
これも「赤壁の戦い」は魏の侵攻を喰い止める戦いなのだから、「赤壁での戦い」では無くて「赤壁を死守するための戦い」という事に気付くべきでした。
死守する為に相手が仕掛けるのを待つのではなく、対岸に行って自ら攻撃を仕掛ける。
そこが「赤壁の戦い」の面白さなんだろうと思います。
でも、やっぱり「赤壁での戦い」も見たかった。



『レッドクリフ』を観る機会はあまり無いかもしれません。前後編で5時間。と考えてしまうとどうしても手が出にくくなる。
でも見る機会が有ったらそこらへんを肝に銘じて観ればもっと楽しめるのかも。



張飛の出番と見せ場が少ないのが残念だったので。


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コッスン

作曲家の岩代太郎さんが
ジョン・ウーのメッセージを作曲したと言ってましたけど
わかりますか?
テーマ曲は10秒聞いて覚える曲に。という指示だったそうです。

三国志をベースにジョンウーの伝えたいメッセージを映画にしたそうです。
私は三国志を知らないから監督が何を伝えたかったのか
はっきりとはわからないです。

予告作ったんですね。
私も作ろうとしたけど無理でした。(笑)
by コッスン (2009-05-06 16:16) 

槍のビヂョンド

コッスンさん、はじめまして。niceとコメントありがとうございます。
確か本編の前にジョン・ウーからのメッセージが有った様な。
観ている間に忘れてしまいましたが。
オフィシャルサイトには「信じる心があれば、どんな過酷な状況も乗り越えられる。信じる心があれば、奇蹟を起こすことができる。」と有りました。
確かにそんなような映画だった様な。

予告は本編の内容とは全く関係の無いものになってしまいました。
by 槍のビヂョンド (2009-05-06 22:42) 

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