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天使と悪魔 [2009年5月に観た映画]


天使と悪魔 (中) (角川文庫)





『天使と悪魔』
“ANGELS & DEMONS” (2009・アメリカ) 2h18
製作・監督 : ロン・ハワード
出演 : トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド、ビエルフランチェスコ・ファヴィーノ、ニコライ・リー・コス、アーミン・ミューラー=スタール



ヴァチカン大騒動。



プロモーションでの来日時、プロ野球の始球式でトム・ハンクスがピッチャーで、多分やんなくてもいいのにロン・ハワードがキャッチャーやってんのを芸能ニュースで見て、ロン・ハワードってイイ人なんだなぁと思いました。
映画監督としても信頼できる人なので、本作でもちゃんと楽しめる娯楽映画になっているんだろうと思って観る前は安心してました。

ですが、あまり面白くなかった。
ある種のパニック映画。タイムリミットボンバーサスペンス。そのパニック映画として今イチ。
『ダイ・ハード3』的な謎解きが今イチ。その点では『ダイ・ハード3』の方が全然面白い。
ヴァチカンを舞台に高尚な謎解きが展開。しかし高尚過ぎて全くの勉強不足なので取り立てて興味がわかず、ただ主人公達が後手後手に回りながら謎を解く様をイライラしながら眺めているだけ。

実行犯のニコライ・リー・ロスも魅力に今イチ欠ける。『ダ・ヴィンチ・コード』の時の実行犯ポール・ヴェタニー程の印象が残らない。

ボンバーに新手の趣向の「反物質」なるものを担ぎ出してきますが、新手過ぎてどれぐらいの威力が有るのか分からず、その点もサスペンスを盛り上げない。実際とんでもないものでは有りましたが。
定番の「核」でいいんじゃねぇの?とも思いましたが、「核」ではいけない理由がちゃんと有りました。後遺症的な事で。
でも「反物質」もあれだけの威力が有るとなると、全くの後遺症が無いはずも無さそう。異常気象とか引き起こしそう。

「反物質」を出してきたのには、科学を否定していた真犯人がその科学によって宗教的奇跡を起こした。
という皮肉みたいなのも込められてはいるのかなぁ。とも思いました。



シリーズモノの面白さも無かった。
前作関連からの小ネタがほとんど無し。原作では『ダ・ヴィンチ・コード』より前の話だからだろうか?
観る前はイアン・マッケランとかジャン・レノがどっかで出てくんのかなぁ。と期待していました。特にイアン・マッケランはレクター博士みたいに刑務所内だけでの登場だったら面白そう。と思っていたけど、主人公がヴァチカンに嫌われている。ぐらいしか関連性が無かった。
なんか『ダ・ヴィンチ・コード』とは別物。と割り切って作っているような感じ。初見の人への入りやすさに重点を置いているのかも。
でも、やっぱりシリーズモノにはシリーズのお約束が無いとつまんない。



良かったのはエンドロール。
1曲でまかないますが、最後の「コロンビア」のロゴマークが出る所で音楽がビシッと決まる。
エンドロールに合わせた音楽なのか、音楽にエンドロールを合わせているのかは分かりませんが、丁寧な仕事してるなぁ。と感心しました。
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