ミリオンダラー・ベイビー [2009年5月に観た映画]
『ミリオンダラー・ベイビー』
“MILLION DOLLAR BABY” (2004・アメリカ) 2h13
製作・監督・音楽・出演 : クリント・イーストウッド
出演 : ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン
2回目。結末を知った上で観ると、映画の中で起こる出来事全てが泣けてくる。
ヒラリー・スワンクの笑顔を見るだけで泣けてくる。
2回観る事を想定して作っているんだろうか?だとしたらスゴい。
急転直下の展開はあまりにも深い。逆にとてつもない高みにまで登りつめているかの様。
もう深いんだか高いんだか分かんない。とんでもない映画。
終わり方がまたイーストウッドらしくて渋い。
深さとか高さが存在しない世界。と言えば宇宙。宇宙にあるのは不条理なほどの圧倒的現実。
アメリカンドリーミーなボクシングの世界から一気に宇宙レベルの圧倒的現実の話しに持って行き、最後はイーストウッドらしさで締める。やっぱりとんでもない映画。
個人的にイーストウッド監督作品の最高傑作かも。
本作をアカデミー作品賞に選んだ人たちも褒め称えたい。
イーストウッド演じる男の行為が許される事なのか許されざる事なのか。全く分かりません。
ただ、あの2人だから許される事なんだろうとは思う。
本当の父娘の関係を超えた。それ程の信頼関係をボクシングを通して結んでいたからこそ、宗教上では絶対に許されない行動が出来たのだと思う。
COROさん、niceありがとうございます。
by ドコサヘキサエン (2009-05-27 22:01)
こんばんは。
凄い作品ですよね。
この後、ハリウッド映画の流れが変わったと思います。
(今年、また変わるような気がしますが)
by hash (2009-05-28 00:19)
hashさん、niceとコメントありがとうございます。
イーストウッド監督には「ルーキー」の印象が強くて、正直舐めてた所がありました。「ルーキー」好きなんですけど。
でもこれはスゴかった。見方を改めないといけない。と思いました。
>流れが変わった。
詳しく知りたいです。機会が有ったらぜひ記事にしてください。
by ドコサヘキサエン (2009-05-28 20:23)
こんばんは。
>流れが変わった。
特に深い意味はないのですが、簡単に言うと、ファンタジー系ブームが終わり、世の中の不条理さを描いた作品が増えたのではないかと思います。
もちろん、テロや戦争といった世相を反映してのことですが、イーストウッド監督作の「ミスティック・リバー」&本作が先駆けとなったように思います。
そしてそのブームも「ダークナイト」で終わり、今年は「スラムドッグ・・・」のような前向きな作品が売れるように思います。
by hash (2009-05-29 01:08)
なるほどです。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズが前年(2003年)で終わったのが象徴的ですね。
不条理を描いて辿り着いちゃったのが「ミスト」や「ウォッチメン」あたりでしょうか。
その反動で前向きな作品が増える。
なるほどです。
by ドコサヘキサエン (2009-05-29 22:19)