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レイチェルの結婚 [2009年6月に観た映画]


Rachel Getting Married




『レイチェルの結婚』
“RACHEL GETTING MARRIED” (2008・アメリカ) 1h52
製作・監督 : ジョナサン・デミ
出演 : アン・ハサウェイ、ローズマリー・デウィット、ビル・アーウィン、デブラ・ウィンガー、トゥンデ・アデビンベ、マーサ・ジッケル、アニサ・ジョージ



ネタバレあり。



その家族にはある秘密があって。

秘密で引っ張っていく作品ではありませんでした。いわゆるどんでん返しのある作品ではなかった。
家族にまつわる情報が小出しに明らかにされ、秘密はその中での一つの情報に過ぎない。
その家族において全てを左右した重大な事件ではあったけど、この家族が抱えている真の問題は何か別の所に有ったような。
それがなんなのか?よく分かりませんでしたが。
雰囲気から察するに母親(デブラ・ウィンガー)がその問題の中心にいるような。



ジョナサン・デミ監督と言うと『羊たちの沈黙』が真っ先に思い浮かびます。
と言うか監督作品そんなに観てなかった。『羊たちの沈黙』以外は『フィラデルフィア』と『クライシス・オブ・アメリカ』ぐらい。
なので本作の雰囲気がなんかガス・ヴァン・サントみたいだなぁと思いましたが、実は本作が『羊たちの沈黙』よりもジョナサン・デミらしいのかもしれない。

花嫁の父と新郎の皿洗い選手権。良かった。皿洗いであれだけ盛り上がれる人たちもそうはいない。
盛り上がりのクライマックスに起こる急転直下の展開。
ややあざとい感じもしましたが、それだけ家族の中では未だ消化しきれていない出来事なのが分かりました。

結婚式で新郎が新婦に歌を贈るシーンも良かった。
あそこで終わるのも有りかなぁと思いました。
他人から見れば幸せいっぱいの結婚式を挙げている新郎新婦とその家族。
しかしその幸せの裏には他人には思いもよらない複雑な感情が隠されている。みたいな。

実際にはその先が有って、それは家族には表の顔と裏の顔が有って、その裏の顔を一枚めくるとまた別の顔が有る。
その別の顔をはっきりと見せないうやむやな感じで映画は終わりました。
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