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イージー・ライダーとファイブ・イージー・ピーセス [2009年7月に観た映画]

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『イージー・ライダー』
“EASY RIDER” (1969・アメリカ) 1h35
監督・脚本・出演 : デニス・ホッパー  製作・脚本・出演 : ピーター・フォンダ
出演 : ジャック・ニコルソン、カレン・ブラック



アメリカン・ニューシネマの代名詞的作品。
ニューシネマも古典となって久しい。
古典には勉強が必要。
ニューシネマ以前のハリウッド映画がどのようなものだったのかを知らないと何がニューなのかが分からない。
それと60年代後半から70年代の社会の雰囲気も大きく影響しているので、それも分かっていないと本作の本質は理解出来ないのかもしれない。

分からないので主に俳優に注目。
ピーター・フォンダ、カッコイイ。まつ毛が長い。
デニス・ホッパー、リアルジャンキー。なので映画もジャンキーテイストたっぷり。
ジャック・ニコルソン、若い。細い。



古いフィルムでの上映。
なのでかどうかは分からないけど、劇中流れる曲のタイトルを字幕で紹介しているのが珍しかった。

『イージー・ライダー』と言えばステッペンウルフの「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」
ミュージックビデオとしても素晴しい。


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five_easy_pieces.jpg
『ファイブ・イージー・ピーセス』
“FIVE EASY PIECES” (1970・アメリカ) 1h38
製作・監督・原作 : ボブ・ラフェルソン
出演 : ジャック・ニコルソン、カレン・ブラック



本作もアメリカン・ニューシネマの一本。
本作は初めて。どんな内容かも知らずにタイトルのカッコよさだけに惹かれて観ました。
それに宣伝コピーがスゴイ。
「いい生活なんて 吐き気がするだけだ!」



やっぱり当時の時代、社会の空気が色濃く反映された作品のように思う。
『イージー・ライダー』と合わせて思う事は社会からの逃避。
消極的な逃避ではなく、敢えて社会に背を向ける。
ニューシネマ以前の映画の登場人物は、社会で起こる理不尽な出来事には立ち向かってゆくのが正しかったのではないかと想像します。
しかしニューシネマの登場人物、概ね社会からはみ出した者たちは立ち向かわない。
立ち向かっても勝てない事が分かっているからなのか?
背を向ける事によって社会を否定しているのか?「あたしゃ認めないよ」的な。

しかし逃避するにしてもラストの置き去りは人としていかがなものか?
実際にあんな事されたらかなりの精神的ショックだと思う。

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ニューシネマの衝撃ってもはや体験は不可能なんじゃないだろうか。と2作品観て思う。時代性の強い作品なだけに。
全く種類の違う映画だけど『ジュラシック・パーク』でCGの恐竜を初めて見た時の衝撃。あの衝撃はもう二度と体験出来ないのと同じで。
他にも『スターウォーズ』だったり、ブルース・リーだったり、ある時突然現れてそれまでの映画の流れを変えてしまうほどの衝撃。それは同時代に映画の流れの中に身を置いてこそ体験できるものなのではないかと思う。
残念ながらニューシネマ、『スターウォーズ』、ブルース・リーの衝撃は体験できなかった。
これから新たな衝撃は体験できるのだろうか?3D映画がプチブームになっているけど衝撃に成り得るとは思えない。
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