セントアンナの奇跡 [2009年8月に観た映画]
『セントアンナの奇跡』
“MIRACLE AT ST.ANNA” (2008・アメリカ=イタリア) 2h43
製作・監督 : スパイク・リー
出演 : ラズ・アロンソ、オマー・ベンソン・ミラー、デレク・ルーク、マイケル・イーリー、マッテオ・スキアボルディ、ヴァレンティナ・チェルヴィ
ネタバレ有り。
1983年ニューヨークで起きた射殺事件には、1944年第二次世界大戦下イタリアでの出来事が大きく関係していた。
というミステリーと、第二次大戦下の米軍における黒人兵士の実情を絡めて描く。
絡めるから時間的に超大作になってしまう。
ミステリーとしては興味深く観れました。実話ベースという事ながら信じられない部分が多々有るものの、タイトルからして『奇跡』と謳っているのだから納得するしかない。
事件の鍵となる少年。いとこの所の子のなおくんにそっくり。横顔とか、フニャフニャした仕草とか、まだ幼い声とか。年も同じ8歳。
なもんでそれだけで物語に引き込まれてしまう。
映画の中の少年はものすごく立派になってミラクル起こす訳だけど、なおくんも立派になって何かしらミラクル起こしてくれないものだろうか。
黒人が置かれている実情を描き、黒人の地位向上を訴えるのはスパイク・リー・監督の使命。
しかし、そのためだけににアメリカ人の白人を単純に悪者として描くのは観ていてあまり気持ちのいいものではない。白人全員が差別主義者ではないはずだし。
確かに差別は有ってそれを声高に訴える事がスパイク・リー監督の使命なのだろうけど。
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