無防備 [2009年10月に観た映画]
『無防備』
(2007・日本) 1h28
監督・脚本・編集 : 市井昌秀
出演 : 森谷文子、今野早苗、西本竜樹
行き詰まりの人生を送る女性。
一人の妊婦と知り合いになり変化が訪れる。
実際の出産映像をありのまま映し出した事が話題になっている作品。
果たしてありのままがいい事なのか。やや疑問。
インパクト強過ぎ。
どこにも抜け出せないほど行き詰った女性。
そこから抜け出せる事の出来るものはなんなのか。
それは死ではなく生である。
というポジティブなメッセージが込められていてそれを伝えるための出産シーンだろうけど、あまりにも強烈過ぎてメッセージどころか映画全体がどっかに吹っ飛んでしまう。
そりゃぁ人体の神秘的な事ですから感動するのは当たり前として、その感動をぶしつけにドーンと押し付けられているようでもあり。
直接見せる事によっての感動狙いはちょっと安易な気もしました。
映画なのだから直接見せなくても感動させるほどの物語・演出・演技が有って然るべきなのでは。
それらはちゃんと有ったんだけど、そんなものは出産映像で軽く吹き飛ばされてしまったのかもしれない。
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