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12人の怒れる男/評決の行方と十二人の怒れる男 [2009年11月に観た映画]


12 Angry Men [VHS] [Import]『12人の怒れる男/評決の行方』
“12 ANGRY MEN” (1997・アメリカ) 1h57
監督 : ウィリアム・フリードキン
出演 : 
コートニー・B・ヴァンス
オシー・デイヴィス
ジョージ・C・スコット
アーミン・ミューラー=スタール
ドリアン・ヘアウッド
ジェームズ・ガンドルフィーニ
トニー・ダンザ
ジャック・レモン
ヒューム・クローニン
ミケルティ・ウィリアムソン
エドワード・ジェームズ・オルモス
ウィリアム・ピーターセン
メアリー・マクドネル



DVD化されていないのでもうどこのレンタル店にも置いていないのだろうなぁ。と諦めていましたが、近くのレンタル店にビデオが置いて有りました。ので観ました。

傑作『十二人の怒れる男』をウィリアム・フリードキン監督がテレビムービーとしてリメイク。

驚くほどオリジナルに忠実でした。
時代は現代(1997年当時)に置き換えられていますが、それだと陪審員である登場人物が全員男なのは現代らしくはありません。
しかし、それはタイトルが“MEN”だから致し方無い所でもあって、でもそれじゃあって事でか判事が女性(メアリー・マクドネル)でした。

脚本はオリジナルとほぼ一緒のように思えました。
若干の変更点は精神鑑定のテストの話しが出てくる所が現代っぽい。

テレビムービーとは言えこの完全リメイクの意味は何なのか?と考えると、演劇などではシェークスピアなどをその時代時代の名優が演じているわけで、それを映画でやってもいいじゃない。って事なのかと思います。
各時代にそれぞれの『十二人の怒れる男』が出来る。それだけ普遍性のある正義についての物語。という事でしょうか。
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12 Angry Men [DVD] [Import]『十二人の怒れる男』
“12 ANGRY MEN” (1957・アメリカ) 1h35
監督 : シドニー・ルメット  製作 : ヘンリー・フォンダ
出演 : 
マーティン・バルサム
ジョン・フィードラー
リー・J・コッブ
E・G・マーシャル
ジャック・クラグマン
エドワード・ビンズ
ジャック・ウォーデン
ヘンリー・フォンダ
ジョセフ・スィーニー
エド・ベグリー
ジョージ・ヴォスコヴェック
ロバート・ウェッバー


『12人の怒れる男/評決の行方』を観て気になる事が有ったので、オリジナルを確認してみたくなりました。ので観ました。

『~評決の行方』を観ていて長く感じて、上映時間を較べてみたら20分ほどの差が有る。
脚本はほぼそのままなのに(実際、雑談に至るまでほぼそのままでした。)なんで?
と疑問に思ったのですが、本作を観て分かりました。
本作の方が物語の展開のテンポが圧倒的に早い。しかも俳優さんが皆早口。
密室劇とは思えぬほどのスピード感。そのスピード感が濃密な物語をより濃密にしているかのようでした。
『~評決の行方』の方は、じっくりと間をとる事によって人間ドラマとしての厚みを出そうとしたのかもしれない。しかしそれが物語を散漫にしていた印象も無きにしも非ずで。
個人的には、本作の物語が押し寄せてくるかのような迫力の方が好きです。

迫力と言えば、画面構成においても本作の方が迫力が有りました。
それは何故かと考えるに。十二人の密集度が本作の方が遥に濃い。
机が狭いので密集せざるを得ないのですが、十二人の怒れる男たちが密集している画面はとても迫力が有りました。



ラストがカッコイイ。群像劇としては感傷的な結末でありながら、映画としてはその感傷を引きずらずサラッとしたエンディング。カッコイイ。
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