沈まぬ太陽 [2009年11月に観た映画]
『沈まぬ太陽』
(2009・日本) 3h22
監督 : 若松節朗
出演 : 渡辺謙、三浦友和、鈴木京香、松雪泰子、香川照之、石坂浩二、加藤剛
戦後日本。高度経済成長に潜む闇。
エライ人たち、出世した人たち、ほとんどが腐ってた。
その腐ってる部分をえぐり出して「ほれ」と民衆の目の前にさらけ出してくれますが、それだけじゃ辛い。
それも有り、『三丁目の夕日』のように貧しくても温かく希望に満ちた時代であった。という事と対でなければ観てて辛い。
まぁ最後の方で腐ってる方たちにはちゃんと天罰が下って、辛いだけの作品にはなってないのだけれど。
正論ぶつけキャラの主人公が、正論ぶつけちゃいけない相手に正論ぶつけて酷い目に遭う。
その様がじっくりと描かれていて、3時間超、途中休憩有り。の意味は有った様に思う。
ただ原作が大長編のために、それでもダイジェスト的になっている部分も有るように思えました。
主人公が長年の海外勤務から日本へ帰ってこれたエピソードとか、昔、組合の仲間だった男が自死したのにも拘らず丸っきりスルーされている所とか。なんか大事な所が抜けているような気がする。
主人公が正論ぶつけキャラなのだとはっきり分かったのが、娘の結婚相手の両親に正論ぶつけた時。
小気味良かった。ああいうエピソードをもっと見たかった。
石坂浩二さんのインチキ関西弁がちょいちょい気になった。
なんでちゃんとした関西弁を使える人を起用しないのだろう?
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