スリ [2010年1月に観た映画]
『スリ』
“文雀” (2008・香港) 1h27
製作・監督 : ジョニー・トー
出演 : サイモン・ヤム、ケリー・リン、ラム・カートン、ロー・ホイパン、ラム・シュー
「文雀」には「文鳥」の意味と「スリ」の意味が有るんだとか。
スリの4人組の前に訳有りげな美女が現れて。
ネタバレ有り。
その訳とは、女性は裏社会の大物っぽいじいさんに囲われてかなりいい暮らしをしている様子ですが、「この先、老いていくじじいの面倒見んのかったりぃ」とかなりわがままな理屈でじいさんの元を離れたがっています。
じいさん、その事に気付いていながらそれを許すはずもなく。
それならば4人組を利用してどうにかなんねぇか。と、美女だから許されるような事を画策しています。
スリの4人組はジョニー・トー作品には珍しく武闘派では無く、己のテクニックのみで世を渡る小悪党。
大物のじいさんにしたら取るに足らない野郎たち。
しかし、小悪党にも小悪党なりの意地が有り。その結果、美女のわがままを手助けし、大物と対決する事に。
その対決もジョニー・トー作品には珍しく非銃撃戦。大物VS小悪党のスリ対決。
スリのテクニックを映像化するのは難しいのか、技と技のぶつかり合いという感じではなく、スタイリッシュな映像で魅せてくれます。
対決感はあまり無いので若干物足りなくも思いましたが、『必殺仕事人』を思わせるスタイリッシュな映像はカッコよかった。
全体的にはバイオレンス色はほとんど無い、ちょっとロマンチックな小品。といった感じでした。
特典映像のジョニー・トー監督のインタビューを見ると、「ミュージカルにしたかったけど、予算的に無理だった。」と仰っています。
だからなのか、音楽の使い方はミュージカルっぽい感じでした。
『エレクション』の続編はいつ観れるのだろう。
コメント 0