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ユキとニナ [2010年2月に観た映画]



『ユキとニナ』
“YUKI & NINA” (2009・フランス=日本) 1h33
監督・脚本 : 諏訪敦彦  監督・脚本・出演 : イボリット・ジラルド
出演 : ノエ・サンピ、アリエル・ムーテル、ツユ



両親の離婚。子供の世界を揺るがす一大事件を目の前にして、少女が起こした行動は。



ネタバレあり。



子供の生態観察ドキュメンタリー的ドラマ。
両親の離婚に際して、子供は子供なりに懸命に考え行動を起こす。
子供なりの行動ゆえに大人の事情を変えるまでには至らず(時と場合によっては変えられるのかもしれないけど)、大人の事情に従わざるを得ない。
でも、そんな大人の事情にもすんなりと順応してしまうのが子供。
子供って見た目か弱く見えるけど、実は大人よりも強いのかもしれない。

それは現代っ子にしても。現代っ子には現代っ子なりの強さが有る。
今の時代両親が日本とフランスで離れ離れになったとしても、ネットで常に繋がっているし、お金の事を考えなければ飛行機で1日も経たずに行けてしまう。
それらを取り入れ、利用して子供たちは強く生きてゆく。



考えてみるとこれは、『かいじゅうたちのいるところ』の女の子版と言えるかもしれない。
男の子の場合船に乗ったらかいじゅうたちのいるところに着いちゃったけど、本作の女の子はトトロでも出て来そうな森を抜けるとそこには・・・。
あれが男の子と女の子の差なのかなぁと思う。
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