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花のあと [2010年3月に観た映画]

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『花のあと』
(2009・日本) 1h47
監督 : 中西健二
出演 : 北川景子、甲本雅裕、宮尾俊太郎、市川亀治郎、伊藤歩、國村隼



謀りによって無念の死を迎えた若き武士。武士に淡い恋心と同士の念を抱いていた乙女はその無念を晴らそうとする。



武家社会のしきたりや礼儀作法により、鬱屈とした生き方を強いられる者たち。
それでも清く正しくありたいと願っていても、いつでもどこにでも腐った人間はいるもので。
そんな腐った奴らの性根を叩っ斬ってやる!
と、本当に叩っ斬っちゃうのは時代劇だからという事で。

鬱屈とした様を現す前半はしんどかった。そこをしつこいぐらいに丁寧に描かないとその者たちの心情は分からないのだろうけど一歩間違うとただ退屈なだけで、正直退屈だった。
乙女にも魅力を感じられなかった。男社会の中に女性として生まれてきたために鬱屈とした思いを抱えねばならず、それでも静かに耐える内に秘めた芯の強さ。
なのだろうけど、ただ単に陰気臭かった。

それを救ってくれたのは乙女の許婚。いい人だった。後に「昼行灯」と揶揄されながらも要職へと大出世する好人物。
きっと乙女の父上は、乙女の陰気臭さにはあのような人物の大らかさが必要だと思って許婚に選んだんじゃないだろうか。
その好人物を演じた甲本さんが良かった。その笑顔に見ているこちらも癒された。

ただ、ひとつ気になったのは、乙女の果し合いを隠れてただ見ていただけ。ってのはどうなんだろう?いざって時には飛び出していく覚悟はあったのだろうか?
乙女の想いを叶えさせるため、飛び出そうとする気持ちをぐっとこらえていた。と察するべきだろうか。



亀さん、黒かった。異様なまでに黒かった。
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