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のだめカンタービレ 最終楽章 後編 [2010年5月に観た映画]


映画 「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」 ガイドブック (講談社MOOK)

『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』
〈2010・日本〉 2h03
総監督 : 武内英樹  監督 : 川村泰祐
出演 : 上野樹里、玉木宏、竹中直人










のだめフィナーレ。



ネタバレ有り。



原作開始から約9年。ドラマ開始から約4年の『のだめ』に遂に終止符が打たれた。って所が何より大事なんだろうと思いました。

しかし、物語としてはどこに向おうとしているのかが見えてこず。中盤を過ぎてもグズグズしていて「これ、どうやって終わらせるんだろう?」と心配になるほどで、それが終盤になったら急速に展開して終わってしまった。
なので、個人的にはさほど盛り上がる事もなく。『のだめ』が終わってしまった。という所のみで感慨にふけってしまうような。

音楽映画なので音楽で盛り上げて欲しかった。
前編は千秋編とも言え、千秋がメインとなればオーケストラを前面に押し出せ、そのため盛り上げられたと思いますが、後編はのだめ編で、のだめ編となればピアノがメイン(オーケストラとの協演も有り)だからという事は無いのでしょうが、あまり盛り上がらず。
のだめと千秋が最初に協演した曲を最後に持ってくる。というのは物語的には盛り上がるのだろうけど、音楽的にはどうだったのだろう?もっと分かりやすいジャンジャカジャーン!と盛り上がる、フィナーレに相応しい曲を持ってきて欲しかった。
フィナーレと言っても本格的な終わりではなく、一旦休止のように思えるフィナーレだったので大々的に盛り上げずに静かめに終わらせたのだろうか。

音楽で印象に残ったのは、清良役の水川あさみさんのバイオリンの演奏シーン。
音楽でと言うよりも水川さんが本当に弾いているみたいだった。素人目で見て。
バイオリンで本当に弾いているように見せるのは、他の楽器と比べて難易度が高いような気がする。



本作を観た後に原作を読んでみました。
ヨーロッパ編に入ってから日本編ほど面白くなかった事もあり、20巻辺りからコミックは買っていても読んでいませんでした。なので最終回を迎えていた事もしばらく知らなかった。
この際に読んでみたら、やっぱり『のだめ』は面白かった。概ねギャグ漫画として読んでいる部分が有りますが。
ストーリー漫画としても十分に納得できる結末でした。
それほど間を置かず番外編が始まったようなので、やはり本格的な終わりではなかった。
原作者の二宮先生にお子さんが生まれたという事で、のだめと千秋の子育て漫画になる可能性も有りそうな気がする。

思うにこの映画に臨むには、原作を最初からしっかり読んで、そしてテレビドラマから映画版前編を観て、アニメ版も観てフィナーレに向けて気持ちを思いっきり高めてから観た方がいいのかもしれない。
高め方が足らなかった事を反省。



一旦休止の際のまとめとして、一流の才能を与えられた者の使命が語られる。
その使命とは、常に最高を目指すべし。
最高の演奏が出来たのならば、次はその最高を超える最高を目指さなければならない。
まるでジャンプ黄金期理論。
しかし実際超えられるかどうかは別として、その志を持つかどうかが一流と超一流の分かれ目なのかと思いました。
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