パリ20区、僕たちのクラス [2010年6月に観た映画]
『パリ20区、僕たちのクラス』
“ENTRE LES MURS” (2008・フランス) 2h08
監督・脚本 : ローラン・カンテ
原作・脚本・出演 : フランソワ・ベゴドー
パリの中学校。あるクラスの1年間の模様。
この映画を観て教育とは戦いなのだと思いました。
しかし現在の教育現場は先生にとってかなり分が悪い戦いの様に思われ。
先生=強者(大人)。生徒=弱者(子供)。という関係の中で、生徒は弱者の立場を利用し、弱者である事を最大武器に、残酷なまでの無邪気さと狡猾さで先生に戦いを挑む。
自分が中学生ぐらいの頃にはそんな事全く意識していませんでしたが、多分そうだったのかもしれない。
一方先生は常に先生という建前を崩すわけにはいかず。建前が崩れそこに個人の本音が見えようものなら、そこに集中攻撃を喰らう羽目に。
しかも先生は1人。生徒は20人~30人(本作の場合)。
どう考えても分が悪い。
そんな1年間が終わっても、先生は次の新たな敵との戦いへと臨まなければならない。
終わる事が無く、勝ち目も薄い戦い。それでも先生である事を諦めない。
先生って大変だと思い知るとともに、崇高な職業なのだとも思いました。
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