熱海殺人事件と蒲田行進曲 [2010年8月に観た映画]
『熱海殺人事件』
(1986・日本) 1h57
監督 : 高橋和男
出演 : 仲代達矢、志穂美悦子、風間杜夫、竹田高利、大滝秀治
『蒲田行進曲』
(1982・日本) 1h49
監督 : 深作欣二
出演 : 平田満、松坂慶子、風間杜夫、清川虹子
東劇《つかこうへい追悼上映》にて。
『熱海殺人事件』
犯人は事件に見合った犯人たるべし。が信念の刑事が、熱海で起きた殺人事件の容疑者を犯人たるべき人間へと導く。
この映画の雰囲気’80年代のギャグ漫画のよう。なんか懐かしい。なのでその世界にすんなり入っていける。
エンディングがダラダラしていて非常に残念ですが、これも’80年代の邦画って大体こんな感じだったのかもしれない。と懐かしいものを感じました。
今回も仲代さんはツボだった。変態中年お坊ちゃん警部役が面白すぎ。
変態とキレ者、紙一重の人物ですがその特異なキャラクターをあの顔で真面目に演じられるとおかしくてしょうがない。『天国と地獄』と併せて観たら面白さ倍増かも。
志穂美の悦っちゃん綺麗だった。アクション、キレがあってカッコイイ。
風間杜夫さんがウッチャンに見えて仕方なかった。コントでのウッチャンは風間さんが元ネタなのかもしれない。と窺い知れる所が多々有りました。
『蒲田行進曲』
銀幕のスター銀ちゃん、銀ちゃんの元カノ小夏、大部屋俳優のヤスの奇妙な三角関係。
普通なら有り得ない複雑怪奇な三角関係ですが、それぞれの人物の想いは熱い。暑苦しいくらい。そして泥臭い。
でもその滑稽なほどの暑苦しさ、泥臭さがないと成立しない話だろうし、それこそがこの映画の魅力なのだろうと思う。
『蒲田行進曲』でありながら舞台は蒲田ではなく京都・太秦。
映画撮影所が舞台って事でそこら辺は蒲田と太秦、松竹と東映がゴチャゴチャした感じのようで。
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