渋谷シアターTSUTAYA閉館 プライベート・ライアン [2010年9月に観た映画]
『プライベート・ライアン』
“SAVING PRIVATE RYAN” (1998・アメリカ) 2h50
製作・監督 : スティーヴン・スピルバーグ
出演 : トム・ハンクス、トム・サイズモア、エドワード・バーンズ、バリー・ペッパー、アダム・ゴールドバーグ、ヴィン・ディーゼル、ジョヴァンニ・リビシ、ジェレミー・デイヴィス、マット・デイモン、ポール・ジアマッティ
本日9月30日をもって閉館する渋谷シアターTSUTAYA。
《2006年1月28日にQ-AXシネマとしてオープン。2008年8月30日から渋谷シアターTSUTAYAに館名を変える。》
閉館のアナウンスは8月にはもう有ったみたいです。全然知らなかった。
設備的には渋谷だけではなく都内でもトップクラスの映画館だったと思います。シアター1はTHX認定。シアター2も良かった。
渋谷駅からちょっと歩いて奥まった所に有りましたが、立地が悪かった。とは一概には言えない。ユーロスペースもシネマヴェーラも同じビルに有るわけだし。
ユーロスペースはミニシアター。シネマヴェーラは名画座。とカラーがはっきりしているけど、その点で渋谷シアターTSUTAYAは今イチはっきりしていなかった。という印象です。
しかし本当にいい映画館だっただけに、わずか4年半での閉館は本当に残念。
本作は9月26日に1日だけの特別上映。
THX認定映画館の真価を最後に御覧あれ。といった趣旨でしょうか。爆音上映。
『鉄男 THE BULLET MAN』の音響が凄まじかった記憶がいまだ残っており、それでいて『鉄男』は爆音上映ではなかった。
爆音上映初体験だったのでどんな事になってしまうんだ。と不安交じり、耳栓持参で観ました。
凄まじかった。爆音。体全体に音圧がかかる感じ。銃声がビュンビュン飛び交って、そこいら中でドカドカ爆発して、座席がビリビリ揺れまくってました。
ただ、『鉄男』の様に鼓膜、脳みそに突き刺さってくる感じではなかったので耳栓はいらなかった。
『プライベート・ライアン』
第二次大戦下フランス。1人の兵士を救うため8人の部隊が戦場の最前線に送り込まれた。
戦争とは理不尽なり。を痛感させられる映画。
そんな理不尽な戦場で自分たちに課せられた任務を遂行しようとし、且つ必死に生き抜こうとする兵士たちに感情移入すればするほど日本人としては複雑な心境になり、後ろめたさを感じてしまう。
あの兵士たちは日本軍と戦っていた可能性も有ったわけで。
必死に生き抜くために相手を殺す。それは連合軍でもドイツ軍でも日本軍でも同じぐらいに理不尽なものなのだと思いました。
第二次大戦の悪役と言えばハリウッド映画ではヒットラー、ドイツ軍が相場で。ドイツの方たちはその度にいたたまれない思いをしているんだろうか。
一方、アメリカではイラク戦争を描いた映画はヒットしない。と言われていますが、それもアメリカ人がイラク戦争に引け目を感じているという事なんだろうか。
最後でずっしりと重たい作品。は思い出深いものになりました。
しかし渋谷シアターTSUTAYA閉館は本当に残念。
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