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パプリカと千年女優と東京ゴッドファーザーズ [2010年10月に観た映画]


Satoshi Kon: The Illusionist





『パプリカ』
(2006・日本) 1h30
監督・脚本 : 今敏
声の出演 : 林原めぐみ、古谷徹、江守徹、堀勝之祐、大塚明夫、山寺宏一


千年女優画報―『千年女優』ビジュアルブック

『千年女優』
(2001・日本) 1h27
監督・原案・脚本 : 今敏
声の出演 : 折笠富美子、小山茉美、荘司美代子、飯塚昭三、小野坂昌也、鈴置洋孝、山寺宏一



東京ゴッドファーザーズ・エンジェルブック
『東京ゴッドファーザーズ』
(2003・日本) 1h30
監督・原作・脚本 : 今敏
声の出演 : 江守徹、梅垣義明、岡本綾、山寺宏一










今敏監督追悼3本立て。早稲田松竹にて。



緻密かつ大胆。虚構の世界を緻密に描く事でリアリティを持たせ、虚構の世界である事を利用して大胆に冒険してみせる。
マニアックのようでいて大衆性も兼ね備える。閉鎖されているようで実は開放されていると言うか。間口は狭いけど入ってみると奥行きが有ると言うか。
それが今敏監督の作品なのではないかと思いました。



自由な発想とそれを生かしきる確かなストーリーテリング。どちらかと言うと変化球系の作品が多いですが、直球作品でストーリーテラーとしても一流である事を証明した『東京ゴッドファーザーズ』は本当に面白い。

ユーモアセンスも抜群で、シニカルでもベタでもどっちでもいける。「トラウマでも喰らえっ!」(『パプリカ』)は名台詞でした。
『千年女優』での最後の主人公の台詞はシニカルであり意味深。あの台詞が『千年女優』の全てと言ってもいいのかも。女優という人種の本質を鋭く抉りつつ、相当に皮肉ってる。

編集も上手くて、『千年女優』での前出のシーンを巧みにコラージュさせながらなおかつ疾走感を出すあの気持ちよさ。



もっと色んな作品を観たかったです。
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コメント 3

サンフランシスコ人

12/25 今敏の『東京ゴッドファーザーズ』をサンフランシスコのメキシコ街の映画館で上映します...

http://www.roxie.com/ai1ec_event/tokyo-godfathers-35mm/?instance_id=16719
by サンフランシスコ人 (2016-12-10 08:24) 

ぺえたあ

13年前の今監督の作品がサンフランシスコで上映される。とても素晴らしいです。
by ぺえたあ (2016-12-10 21:13) 

サンフランシスコ人

今敏の「パーフェクト ブルー」....

http://roxie.com/production/perfect-blue/

3/17 サンフランシスコのメキシコ街の(同じ)映画館で上映....
by サンフランシスコ人 (2023-02-23 03:46) 

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