マザーウォーター [2010年11月に観た映画]
『マザーウォーター』
(2010・日本) 1h45
監督 : 松本佳奈
出演 : 小林聡美、小泉今日子、市川実日子、もたいまさこ、加瀬亮、光石研、永山絢斗、田熊直太郎
バー、喫茶店、豆腐屋、銭湯。水でつながる人たち。
余白の多い映画だなぁ。と思いました。
台本、1ページに2、3行ぐらいしか書かれてないんじゃないだろうか。
台本をびっちり埋めるハシダスガコ的な映画も有れば、本作のような非ハシダスガコな映画も有って。
映画って本当に面白いですね。
余白を埋めるのは役者さんのお仕事。佇まいや仕草や表情にて。
そんな大人たちのお仕事を遥かに凌駕する存在感を見せるのが、ポプラこと田熊直太郎くん(赤ちゃん)。
スーパーナチュラルである事が自然なわけですから、大の大人が勝てるわけもありません。
京都が舞台でありながら京都色はほとんど感じられず。
地元民の話しではなく、京都に流れ着いた人たちの話しだからかも。
人間至る処青山あり。どこにでも死に場所はある。どこでだって一人でだって生きていける。
そう覚悟した人たちの話しであるのだろうと思います。
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