シュレック フォーエバー [2011年1月に観た映画]
『シュレック フォーエバー』
“SHREK FOREVER AFTER” (2010・アメリカ) 1h33
監督 : マイク・ミッチェル
声の出演 : マイク・マイヤーズ、キャメロン・ディアス、エディ・マーフィ、アントニオ・バンデラス、ウォルト・ドーン
妻と子供と友達に囲まれて幸せに暮らす怪物が怪物としてのアイデンティティーに悩む。
過去のおとぎ話やディズニーアニメをパロディし、それらと差別する事によって新しいおとぎ話として成り立っていた『シュレック』。
それがシリーズを重なる毎に自作をパロディするようになると、差別していたものたちと同じ枠組みの中に入る事に。
他とは違うことに意味を見出していたものが、いつの間にか他と同じになってしまう。それでもなお『シュレック』を続ける意味が有るのか。
その製作側の葛藤をそのまま映画にしたような本作。
シリーズ完結編だから開き直ったのか、丸ごと『シュレック』のパロディ。
シュレックのいなかった『シュレック』にシュレックが現れたら。
そのシュレックのいなかった『シュレック』を成立させるために、話しをいじくり過ぎた感じがしないでもない。
葛藤の末出た答えは、他と同じだっていいじゃない。他と同じだとしても、それぞれの幸せはそれぞれのものなのだから。と。
その答えにたどり着いたのが良かった。完結編として素晴らしい終わり方だった。
1作目は94分。2作目から4作目までは93分。偶然なのか、それとも「正味90分ぐらいで作れ」と上からの強いお達しが有ったのだろうか。もしくは「YOU、正味90分ぐらいで作っちゃいなよ」的なソフトな絶対命令。
短か過ぎず長過ぎずで丁度いい時間ではある。
disneyworldさん、niceありがとうございました。
by テンプラ・ソバ・ニーロ (2011-01-06 20:12)