ああ爆弾 [岡本喜八監督の映画]
『ああ爆弾』
(1964・日本) 1h35
監督・脚本 : 岡本喜八
出演 : 伊藤雄之助、砂塚秀夫、中谷一郎、越路吹雪
3年の刑期を終え出所した昔気質のヤクザの親分。3年の間に組は株式会社となり子分たちは極道から足を洗っていた。さらに愛人は寝取られ、本妻は宗教にどっぷり。
すっかり用済みの親分。味方はしっかり者の小学生の一人息子と、刑務所仲間で子分志望の爆弾マニアの男だけ。
自分の居場所を取り戻す最後の手段はああ爆弾。親分の明日はどっちだ。
コメディだけど狂言や浪曲などの伝統芸能、大衆芸能の知識が必要なのか、それともただ面白ポイントが合わなかったのかあまり笑えず。
でも観終えると3割増しぐらいで好印象になっているのは、もしかしたら岡本作品が好きと言うより岡本監督の人柄とか作品とは別のところが好きなのかもしれない。と気付いてしまったり。
テンポは軽快。編集、特にカットとカットのつなぎの上手さが軽快なテンポを生み出しているんだろうと思う。かなり緻密に計算された上での事なんだろうと思う。多分。
そこらへんの職人的技術にまた好印象。
新文芸坐。《岡本喜八 七回忌 はじめての人のための岡本喜八》にて。
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