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肉弾と日本のいちばん長い日 [岡本喜八監督の映画]

『肉弾』
(1968・日本) 1h56
監督・脚本 : 岡本喜八
出演 : 寺田農、大谷直子、笠智衆、北林谷栄、雷門ケン坊、田中邦衛、仲代達矢(ナレーター)

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連合軍の戦艦を撃沈するため魚雷とともに海に漂うアイツ。まだ21歳6ヶ月の若者だった。






青春のほとんどを戦争の下で送らなければならなかったアイツ。アイツ以外にもそのような若者が大勢いたはずで。
そんな青春を送らせる国や社会に疑問を抱きつつも、それでもその青春を前向きにユーモアを交えて描かれるところが岡本監督の優しさだろうか。
そのユーモアと優しさが逆に切なく、ラストシーンではユーモアが強烈なメッセージになっていた。



『日本のいちばん長い日』
(1967・日本) 2h37
監督 : 岡本喜八
出演 : 三船敏郎、黒沢年男、中丸忠雄、高橋悦史、笠智衆、佐藤允、中谷一郎、仲代達矢(ナレーター)

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ポツダム宣言受諾は敗戦を意味する。時の内閣はすみやかな戦争終結への道を選ぶが、軍の一部には本土決戦での巻き返しを主張する者たちがいた。






けじめの映画。それぞれがそれぞれなりのけじめをつけようともがき苦しむ。
戦争を終わらせるという事は、それだけもがき苦しみ、苦しみ抜かなければいけないのだろうと思う。
戦争を続けるのも苦しみ。終わらせるのも苦しみ。ならば始めない事が何より。



東宝35周年記念作品。東宝男優陣オールスターと言うか、重鎮クラスが一挙出演と言った方が正しいのか。
そんな中で岡本喜八作品常連の方の顔を見るとなんか嬉しい。
中谷一郎さんは強烈な役だった。



新文芸坐。《岡本喜八 七回忌 はじめての人のための岡本喜八》にて。
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