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遊星からの物体X ファーストコンタクト [ヤ行の映画]


Thing

『遊星からの物体X ファーストコンタクト』
“THE THING” (2011・アメリカ・1h43)
監督 : マシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr
出演 : メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョエル・エドガートン







1982年、南極。アメリカ南極観測隊基地で起こった惨劇の発端はノルウェー観測隊にあった。ノルウェー観測隊に何が起こったのか。



SF映画の名作ジョン・カーペンターの『遊星からの物体X』の前日譚。
一体何が起こったのかを期待たっぷりで観たらやってる事はジョン・カーペンター版をなぞっているだけ。

映像は果たしてジョン・カーペンター版を超えられるのか。にも期待を込めて観たら1982年の作品の前章という所を意識しての事なのか何とも安っぽい映像でがっかり。CG映像だけは派手にグロくなっているものの。
いやいやジョン・カーペンター版はあなた方が全力出さないと太刀打ちできないぐらいにカッコいいですから。と思いました。



未来に起こる事を過去である本作でなぞられたら未来で起こる事の方が過去を真似たという事になり、それは名作SFであるジョン・カーペンター版のオリジナル性を否定する事であり作品を踏みにじる事ではないのか。
そんなの最低な事だな。と腹立たしさを通り越して呆れた。

これが本作の後に続くアメリカ観測基地での出来事をジョン・カーペンター版とは全く違う方向へと作り直す気だったのなら、それはその映画が出来た時に素直に謝る気持ちは持ち合わせています。



と、色々とモヤモヤ思ったが本作の原題がジョン・カーペンター版の前日譚であるのにも拘らず同じ“THE THING”である事と、そして物体Xの性質を考えた時にこの映画自体がジョン・カーペンター版に浸食され乗っ取られたもので。だから同じような運命を辿るのだと分かった気がしたら気持ちいい位にすっきりした。
逆にこっちの映画がオリジナルでジョン・カーペンター版は乗っ取られた方。とは絶対考えないようにする。



南極は吐く息が白くならない。という駄知識がある。白くならない理由はよく分からないけど。
本作でもジョン・カーペンター版でもガンガン白いが、それはそれで致し方の無い所なのだろうとは思う。
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