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赤毛 [岡本喜八監督の映画]


赤毛 [DVD]

『赤毛』
(1969・日本・1h56)
監督・脚本 : 岡本喜八
出演 : 三船敏郎、岩下志麻、寺田農、高橋悦史、望月優子、乙羽信子、伊藤雄之助、花沢徳衛、天本英世、岸田森、吉村実子、神山繁







徳川幕府が終わりを迎えようとし、新しい時代の到来を村々の庶民へと告げる役割を担った赤報隊。
赤報隊に所属する男は生まれ故郷に錦を飾るため先鋒として一人その村へ乗り込んだ。
村ではいまだ幕府の役人とその権力を笠に着る者が庶民を虐げていたが男の来訪により立場が逆転する。
全てが新しい時代へと向かって行くかに思われたが、それを許そうとしない力が動いていた。



銀座シネパトス。“生誕88周年 ハチ、ハチ、喜八 岡本喜八監督特集”にて。



岡本喜八監督は日本が太平洋戦争へと突き進んでいった原因を江戸時代末期から明治初期に遡って理解出来たとの事。
本作は正にそのど真ん中な作品。

で、本作が太平洋戦争勃発へと直でつながるかと言うと、それは観る側の問題で、そんなポイントだけで見ても理解出来る筈はなく、もっとちゃんと勉強してラインで見て、ラインの中の重要なポイントとして見ないと理解は出来ないんだろうと思った。

徳川幕府から明治政府へ。それは葵から菊へと変わるだけ。というのが印象に残った。



ただ真面目な重苦しく堅苦しい内容ではなく、アクションエンターテイメント(西部劇要素も入れつつ)の中にそういった監督の想いとかを忍ばせる所が岡本監督ならではと思った。

岡本監督の作品はカット、画面が一枚の絵としてキッチリと作られていてカッコいい。

岡本組の常連俳優さんたちの姿を見るのがなぜか嬉しい。伊藤雄之助さん面白かった。
岩下志麻さんは岡本作品はこれ1作だけだろうか。美人で可愛かった。

しかし本作で一番印象に残ってしまうのは花沢徳衛さんに犬顔メイクを施してしまった所。笑った。その遊び心が岡本監督ならではで面白い。
確かに花沢さんはフレンチブルドッグ顔、ボストンテリア顔であるし。しかし、1969年あたりで日本でフレンチブルドッグとかボストンテリアはポピュラーな犬種だったんだろうか。
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