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ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 [ラ行の映画]


The Making of Life of Pi: A Film, a Journey

『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
“LIFE OF PI” (2012・アメリカ・2h07)
製作・監督 : アン・リー
出演 : スラージ・シャルマ、イルファ・カーン、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー








カナダ在住のインド人、通称パイの身に起きた数奇な出来事とは。



ネタバレ有。



主人公に降りかかる数奇な出来事。インド人版の『フォレスト・ガンプ』の気持ちで観ていた。そのままで終わるのかなあと思っていたら、主人公が日本の保険会社に漂流の際の別ストーリーを語るシーンがやけに長くて。
そこをじっくりと描く事に何の意味が有るのだろうと考えたら、漂流で実際に起きた事は保険会社に語った別ストーリーの方で、この映画でそれまで描かれていたトラとの漂流はその過酷過ぎる現実から逃避するために主人公が作り上げた物語だったのではないかと思えた。

トラが主人公、オランウータンが母親、ハイエナが難破した船の料理人、シマウマが船員という事だった。
という事はトラは他の動物を食べてしまったわけで、それを直接的に描くシーンは無かったけどトラなら食べるのが普通。
そうなると主人公もそういう事になる。ミーアキャットはあの島自体が存在するか分からないのでそういう事にはなっていないのかも
救命ボートには食料と水が積み込まれてはいたけど、それが底を突いた時にそういう事が起きたのか。

もし主人公がそういう事をしたのなら、それを忘れる、忘れるというかその後これからを生きてゆくためにその事だけに囚われないようにするためにトラと漂流した物語が必要だったんじゃないだろうか。
だから最後にトラは振り向かなかったのではないか。過酷な漂流の中での過酷な出来事は主人公の分身であるトラが抱えてどこかに消えていった。

最初の方の宗教に関するエピソードもそこに関わっているのかもしれない。宗教も過酷な現実から一時でも逃れるための一つの手段であると。
色んな宗教が有るけどその点においては共通する所が有るのではないだろうか。



トーホーシネマの3Dで。特に印象に残るシーンは無く。
3Dメガネ持参で100円浮かそうと思っていたけど、トーホーの3Dメガネがなにやら新しくなっていたので100円プラスでそのメガネで観た。
今までの持ち帰り可のメガネは平面的な作りだったけどトーホーの新しいのは立体構造3次元メガネな作り。
そのためズレにくく軽いので掛けてて不快にならないのが良い。ただ、良くなったとしてもなんかしら文句をつけてしまうのが申し訳ないが、立体構造なので持ち運ぶ時が邪魔。
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