危険なプロット [カ行の映画]
『危険なプロット』
"DANS LA MAISON” (2012・フランス・1h45)
監督・脚本 : フランソワ・オゾン
出演 : ファブリス・ルキーニ、エルンスト・ウンハウアー、クリスティン・スコット・トーマス、エマニュエル・セニエ
現代の高校生たちの文章力の低さを嘆く国語教師の前に驚くべき才能を持った生徒が現れる。文章力の高さに加え不道徳ながらもその題材に教師は強く興味をひかれるのだった。
ネタバレ有。
フランソワ・オゾン監督の作品を観るのは多分初めて。
生徒が教師をあたかも挑発しているかのようなのは何かしらの目的が有っての事なのだろうと思って観ていたけど何も無く。そこがやや拍子抜けする所ではあった。
では生徒が教師の前に現れた理由はなんだったのかを自分なりに考えてみるに、生徒は文学そのものを表していたのではないだろうか。文学(=生徒)に挑発され翻弄され魅了され、そして最後には破滅させられるがそれでも教師は文学を突き放すこと離れることが出来ない。そういう文学の魔性が描かれた作品だったのではないだろうか。
生徒役のエルンスト・ウンハウアーは関ジャニの太鼓の達人が上手な人似。
クリスティン・スコット・トーマスは全編フランス語だったが役としては多分イギリス人の役。
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