わんぱく王子の大蛇(おろち)退治 [ワ行の映画]
『わんぱく王子の大蛇(おろち)退治』
(1963・日本・1h25)
監督 : 芹川有吾
声の出演 : 住田知仁、久里千春、岡田由起子、川久保潔、友部光子、篠田節夫
母を亡くした王子はお供を連れて母の元を目指して旅に出る。
日本神話をモチーフとしている。神話全般そうだけど日本神話には独特の怖さを感じていて。本作は絵柄が可愛らしく、特に森やすじさんが描く動物がとても可愛らしく、お話も明朗快活な冒険物語なのだけどやっぱりちょっと怖かった。
東映動画(現・東映アニメーション)の劇場長編アニメーション映画。その発足は日本のディズニーを目指していたとかなんとか。
しかし数々の長編アニメーションを製作するも次第に日本での映画産業自体の落ち込みが有り、アニメ業界もテレビを主体とする方向に向かい日本のアニメーションは独自の進化を遂げる。
その独自の進化の中から数々の名作アニメが誕生し、世界各地にコアなファンを生み出してきたわけだからその進化は間違っていたとは言えないだろうけど、本作の様な贅沢なフル(?)アニメーションが作られ、また興行としても成功するそんな文化が有ったとしたら今頃どんな作品が観れていたのか。その点では残念な気もする。
それが成功したのがジブリアニメという事になるのだろうか。
吉祥寺バウスシアター "THE LAST BAUS/さよならバウスシアター、最後の宴" Bプログラム第7回爆音映画祭にて。
バウスシアターで絶賛開催されていた爆音映画祭には本作で初めて参加。
爆音と言うほど爆音には感じられなかった。バルト9はいつもうるさいけど、うるさいのと爆音はきっと違うのだろう。
他の上映作品にも参加しようと思っていたけど結局本作のみでこれが最初で最後の爆音映画祭への参加だった。そしてバウスシアターにもこれでお別れだった。さようならバウスシアター。
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