忘れえぬ想い [ワ行の映画]
『忘れえぬ想い』
"忘不了" (2003・香港・1h48)
監督 : イー・トンシン
出演 : セシリア・チャン、ラウ・チンワン、原島大地、ルイス・クー
交通事故で婚約者を失った女性。婚約者の連れ子を育てるためバスの運転手で生計を立てようとするが新米の身には厳しい業界だった。なにかと親身になってくれる男の世話によって稼げるようになるものの子育てと仕事の両立は難しかった。
シネマート六本木 ≪香港電影天堂 最終章≫にて。
ネタバレ有。
セシリア・チャンとラウ・チンワンによるラブストーリー。これから二人の本格的なラブストーリーが始まるであろうその出発点に辿り着くまでの物語といった所。
自分にとってはベタベタなラブストーリーよりも遥かに観やすかったので良かった。
ヒロインには最後にもう一回悲劇が訪れてしまうのかも。とか思って勝手にハラハラしていたけど、そういう泣かせ目的の卑怯な手口も無くて良かった。
ラウ・チンワンは普通のおじさん役。服はブランド物が好みの様。
今まで観た中で一番一般庶民な役だったけど、精神的な所では影のある2枚目でやっぱり基本的には2枚目役者なんだなあと。
本作を観ていたら実写版野原ひろしはラウ・チンワンで行けるんではないか。そんな事を思った。
香港におけるバス業界のシステムが日本とは異なるのが興味深かった。今まで香港映画もそれなりに観てきたけど、バス業界については本作で初めて知った。
個人でバスの営業許可証みたいなのを持っていてそれぞれが基本的に個人経営。各地の縄張りを取り仕切る人がいて、その人は黒社会に通じていそうな人たちで。バス業界だけではなく最終的にはそういった所に通じてしまうのは香港だとすんなりと納得してしまう。
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