野火 [ナ行の映画]
『野火』
(1959・日本・1h45)
監督 : 市川崑
出演 : 船越英二、ミッキー・カーティス、滝沢修、稲葉義男、浜村純
太平洋戦争末期、フィリピン戦線部隊所属の男。日本軍は敗走状態にあり、兵隊たちにとって戦場は生き地獄と化していた。男はその地獄をさ迷い歩く。
角川シネマ新宿 ≪生誕100年記念映画祭「市川崑 光と影の仕草』≫にて。
負け戦の戦場は正に生き地獄で。でも例えそこが地獄であってもそれでもなお人は生きようとする。時に手段を選ばず他人を犠牲にしても。
人ならざる行いをして地獄を生き抜いたとして、人は人でいられるのか。人ではいられないであろう。といった事なんだろうと思う。
戦争とは人を人でなくすものと。
戦後、こういった反戦映画は世界中で数多く作られて、反戦映画云々以前に大体の人は戦争は良くないと思っているはずで、でも戦争はなくならなくて。
人が戦争を起こし、戦争が人を人でなくす。その繰り返しなのかも。
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