大菩薩峠 [岡本喜八監督の映画]
『大菩薩峠』
(1966・日本・2h00)
監督 : 岡本喜八
出演 : 仲代達矢、新珠三千代、西村晃、内藤洋子、佐藤慶、三船敏郎、加山雄三
我流の剣法を身につけその強さを恐れられる机竜之介。
時は幕末、邪魔者は斬り殺す物騒な世の中で机竜之介はその腕を利用され、過去の所業から命を狙われていた。
新文芸坐、"映画本格デビュー60周年/祝 文化勲章受章 第三回仲代達矢映画祭”にて。
『斬る』との二本立て。『斬る』は観なかった。
机竜之介は己の強さが全てで、強ければ何をしても構わないとする人物。いくら物騒な世の中とはいえその生き方は破滅へ向かって一直線。
つまりはそういう破滅の物語なのだろうと思うが破滅の最後までは行ききっていない。これからさらに壮絶な破滅へと向かうその入口に入った所まで。原作小説は大長編のようでしかも未完との事。何か映画も未完のままで終わったような。
入口に入るまでは引き返す事が出来たのだけど、入口に入ってしまったら引き返す事は出来ず後はもう破滅へ向かって進むしかないと。だから入口に入った時点で終わったも同然という事なのか。
新選組の芹沢鴨役が佐藤慶さんって自分の中でのベスト・オブ・芹沢鴨じゃないかと思う。
七兵衛(西村晃)がお松(内藤洋子)を助けるのには純粋に我が子の様に思っての事なのか、それとも多少は恋愛感情が有っての事なのか。
恋愛感情が有って、宇津木兵馬(加山雄三)とお松をめぐって恋のバトルに発展とかをつい妄想してしまった。
コメント 0