太陽の下で -真実の北朝鮮- [タ行の映画]
『太陽の下で -真実の北朝鮮-』
"V PAPRSCCH SLUNCE" (2015・ロシア=チェコ=ドイツ=ラトビア=北朝鮮・1h50)
監督 : ヴィタリー・マンスキー
北朝鮮、平壌に暮らす3人家族の日常を映したドキュメンタリー。しかし、その日常風景には北朝鮮当局による演出が介入していた。
外国人監督によるドキュメンタリーを北朝鮮当局は自分たちの正当性をアピールするために利用しようとするがそれがかえって自分たちの胡散臭さを露わにしてしまう。
少女が最後に流した涙の意味は本当の所は全く分からない。ただ単に体調か機嫌によるものなのかもしれない。それを何か意味ありげに見せたのは、自分の意図するドキュメンタリーを撮らせてもらえず、プロパガンダとして利用された監督の意地であり復讐でもあるのではないか。
監督と北朝鮮当局の間で起こった事で一番とばっちりを受けたのは撮影対象となった家族だろうと思う。
もし当局の思惑通りの映画となっていたらあの家族の将来は安泰であったかもしれない。でも映画は当局の意に反するものとなり、その存在自体すら認められないものとなった。その事で家族に何かしら害が及ぶ事は無いだろうけど、安泰の将来が失われてしまったのは可哀想な気もする。
でも北朝鮮自体の将来がどうなるかも分からないし、分からないのは世界全体がそうだけど。もし北朝鮮がどうにかなった時に今回の事が家族にとって幸運だったりするのかもしれない。
介入が及んでいないドキュメンタリーの部分も有るのだろうと思う。その中では少女が通う小学校での反日教育の徹底ぶりが凄かった。あれだけの事をされたら反日思想が骨の髄まで浸み込むだろうと思う。
中国や韓国でもあんな感じだったりするんだろうか。
少女が献花するシーンでイマジナリーラインを超えていた。あれだけはっきりと超えたのを見たのは初めてかもしれない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%B3%E5%AE%9A%E7%B7%9A
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