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追想 [タ行の映画]

追想を観た。池袋シネマ・ロサにて。


1962年、イギリス。一組のカップルが迎えた新婚初夜。そこで起きた事が二人の運命を変える。

新婚初夜に一体何が? と興味津々で観たが、そこまで尾籠な話ではなくて。若さゆえの頑なな思い込みとか、相手を受け容れられない不寛容さだとかが時に自分の人生も他人の人生も変えてしまう事が有りますよ。という事だった。つぐないと同じ原作者という事で共通する所が有るように思った。

頑なさだとか不寛容さだとかは若さゆえという所も有り、様々な経験を経て他人を許せたり受け容れることが出来るのだろうし。それは1960年代だったからという事ではなくてもっと大昔から人間が同じように繰り返してきたことなのではないだろうか。そしてこの先人間が生存し続ける限りずっと同じことを繰り返していくのだろうと思う。そういうものなのだからこの映画の二人をどちらが悪いだとかお互い悪いだとか責める事は出来ない。

女性にとっての異性への思い込みだとかは父親からの影響が強いのではないだろうか。本作の場合父親が鬼畜なクソ親父なのかと一瞬疑ったけど、そういう事ではなくて逆に娘にとって反抗を許されない神聖なものに近い存在であったから父親を含む異性をいかがわしい行為の許されない存在にしてしまったんじゃないだろうか。
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