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ミッドナイト・ラン [マ行の映画]

ミッドナイト・ランを観た。MIDNIGHT RUNとは簡単な仕事を意味するスラングと今更知った。

シカゴ市警の元刑事で現在はバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)のジャック・ウォルシュ。多額の保釈金を踏み倒し姿を消した会計士デュークの身柄をニューヨークで確保し賞金10万ドルを手にするためロサンゼルスへと向かうが、もう一人のバウンティ・ハンターが二人を追い、ギャングの裏事情に精通するデュークをギャングとFBIが狙っていた。

ブルーレイで。ブルーレイとは言ってもそれほど期待していなかったが画質が良かった。この画質で映画館で観たい。映画館で観た事が無いので。

かなり久し振りに観る。今、久し振りに観て思っていたより地味な映画だった。銃撃戦やカーチェイスなど派手なシーンもあるけど会話劇が大半。
この映画でどこが好きかと言ったら主人公ジャックの人柄。最初は海千山千ないかつい人物。それがデュークとの会話ややり取りの中で本当はいい人というのが少しずつ分かってくる。
車のドアを閉める時にデュークのコートの裾をさりげなくしまってあげたり、9年ぶりに会う娘との会話が「今何年生?」でその後沈黙だったり、「胃潰瘍には牛乳だよ」とデュークに言われてその後のシーンで牛乳飲んでたり、デューク主導のニセFBIのニセ札捜査でのノリの良さだったり、電話先の保釈金貸しの男に「デュークを殺す」と脅しをかけながら目の前にいるデュークには目配せしたり。その他にも色々といい人。
そこで残念なのはヘリコプターを撃ち落としてしまった事。あれ3人くらい乗っていた。
地味は地味なんだけど後でじわじわと効いてくるそういうところがやっぱり好きだなと思う。

実は今年が製作30周年。おめでとうございます。
つまりは30年前の作品。だからという事も無いけどヘビースモーカーな映画。所構わずスパスパ吸って、辺り構わずポイポイと吸い殻捨てる。今じゃ有り得ない。
でもこれだけヘビースモーカーな映画も久し振りに観て煙草はカッコをつけるのには優れたアイテムだと思った。
煙草の箱を取り出す。煙草を1本出す。口にくわえる。火を着ける(マッチ、ライター、もらい火)。吸う。煙を吐き出す。灰を落とす。消す。吸殻を捨てる。たった一本吸うだけでこれだけの仕草が出来る。手巻きなんかも有るし。
一人で吸うのか相手がいるのか。シリアスな状況なのかハッピーな状況なのか。朝なのか夜なのか。夏なのか冬なのか。屋内なのか屋外なのか。などのシチュエーションの違いでもカッコ良さを演出できる。
ただ、百害あって一利なし。カッコつけるのも命懸け。

続編を観たい気もするがシー・ユー・ネクストライフ(来世で会おう)がキーワードで、それで完結しているのだからやらない方がいい。か、それとも騙し合いの物語でもあるのだから来世で会おうと言いながら現世でまた会っちゃったも有りだなと思うし。
デ・ニーロの2016年の主演作The Comedian にチャールズ・グローディンが出ているらしい。
https://www.imdb.com/title/tt1967614/?ref_=ttfc_fc_tt
がっつり共演シーンが有るのか顔見世程度なのか分からない。
それならジョン・アシュトンもヤフェット・コットーもジョン・パントリアーノも勢揃いした所を見たい。デニス・ファリーナは2013年に亡くなっている。

Midnight Run [VHS] [Import]

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