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きょうのポストカード(セブン その4?) [映画のポストカード]

ビリーブ 未来への大逆転を観た。
1970年代のアメリカで男女平等の社会を目指した法律家夫婦。

シネマロサにて。

法廷モノは好きで本作も良い作品だった。本作が他の法廷モノとちょっと違うのは相手を論破するのではなく、最終的には相手の理解を得るという姿勢ではないかと思う。論破して言い負かした方が映画としては気持ちいいが、それでは結局言い負かされた方は納得しないかもしれないし後々に遺恨を残すかもしれない。それより誠意を込めて説得して相手の理解と協力を得る事の方が平等で平和な社会にするためには最善であって。
それが理想ではあるけど一番難しくて厄介な事なのかもしれない。でも理想の社会を作ろうとするのであればその過程においても理想的な方法を選ぶべき。というのは綺麗事か。
世の中の男みんなが本作のアーミー・ハマーの様だったら話は早いんだろうけど。

フェリシティ・ジョーンズとアリシア・ヴィキャンデルが似てるっちゃ似てるのでごっちゃになる。



荒野にてを観た。
新しい町に引っ越してきたばかりの父と二人暮らしの15歳の少年。町にある競馬場で調教師と知り合いその下で働く事になり一頭の競走馬と出会う。

ネタバレ有。

少年は父を亡くし、父と大喧嘩をしたため少年とも長年疎遠になっていた伯母を頼って馬を連れて旅へと出る。
その行動は15才ならではの無謀さ。自分勝手でもあるけど、普段は素直で誰とでもすぐ打ち解けて労働も面倒くさがらない好青年(だからなのか年上の女性にモテる)なので、真っ直ぐであるが故の無謀さと思えた。
しかし、着のみ着のままで始めた一人旅を観てる方は危なっかしく思えて、ショーン・ペンが監督したイントゥ・ザ・ワイルドの原作の日本語タイトルが"荒野へ"でもある事から本作もそういう事になってしまうのではないかと気が気ではなかった。
その結果は人間至る処青山有り。あの主人公ならそういう生き方が出来るのだろうと思う。



ハイ・ライフを観た。
ある実験のため宇宙を航行する重要犯罪者の男女8人と1人の女性科学者。

哲学的SF。よく分からなくて途中で寝たソラリス(惑星ソラリスは未見)を思い出して嫌な予感がしたが、予感通りよく分からなかった。寝なかっただけでも良かったか。
人類が宇宙に存在する意味とかが描かれているのかも。と、ちょっと考えたりした。
意味なんか無いのかもしれない。宇宙船にいた所でも地球にいた所でもその内勝手に自滅するだけで。で、人類がいなくなったからといって別に宇宙がどうなるわけでもなし。ビリーブ未来への大逆転、荒野にてでの人が生きる意味とか全部台無し。
いたらいたでやる事と言えばどこででもセックス・アンド・バイオレンス。
その人間が逃れられない業から距離を置いた主人公だけが生き残りどこかへと向かう。そういう実験だったのか。

箱型宇宙船内の重力発生システムは光の速さの99%の航行速度によって重力が発生するとの事。そういう事も有り得るのだろうと納得するしかないが、その速度の中で船外活動するのはどうなんだろうか。

エンドクレジットが独特だった。左右二つに分かれていて、片方が下に向かってスクロールするともう片方が上に向かってスクロールする。
横のスクロールは日本映画で有るし、ウディ・アレン作品は大体スクロールじゃなくてスライド。手前から奥だとスターウォーズのオープニングみたい。
白背景に黒文字もなんかで見た。ヴィンチェンゾ・ナタリ監督のNOTHINGナッシングかも。
他にまだ見ないのは渦巻きとかフラッシュとか打ち上げ花火みたいにヒューと上がってドォーンとか。
上から下のスクロールを初めて見たのは多分セブン。セブン以降もそんなに見ないが、なんかで見たような気はする。
セブン (4).JPG
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